スバルの新型SUV「CROSSTREK:クロストレック」のプロトタイプを、公道ではないクローズドエリアで試乗。その体験とスバル関係者との意見交換から、「3つのアクティブ」が見えてきた――。
クロストレックという名称は、これまで日本で「XV」と呼んできたモデルの海外仕様に用いられていたものだ。
もとを辿れば2010年6月に発売された「インプレッサ」の派生モデル「インプレッサXV」があり、2012年9月にXVとしてひとり立ち。2017年のフルモデルチェンジを挟んで、今回のフルモデルチェンジより、グローバルでクロストレックに名称を統一した。
スバルにおけるクロストレックの商品ポジショニングは、「レガシィ アウトバック」「フォレスター」に次ぐSUVのエントリーモデルである。
商品コンセプトとしては「FUN=愉しさ」を掲げて、デザイン、実用性、走り、そして安全性能など多方面からブラッシュアップ。ユーザーが“よりアクティブ”にクルマと接するイメージを追求している。
この「アクティブ」という観点について、実車では3つの点で筆者の印象に強く残った。
オプションパーツに見る「アクティブ」
2017年4月発売の2代目XVとクロストレックの実車を並べて見比べてみると、いわゆる“正常進化”という印象がある。なにせ、ボディ寸法はほとんど同じなのだ。
具体的には、全長は4480mmで2代目XV比わずか5mm減、全幅は1800mmで同寸、全高は5mm増の1580mm(XV Advanceとの比較)。
2670mmのホイールベースや200mmの最低地上高に、増減はない。開発担当者は「取り回しの良さが好評だったので、キープコンセプトとした」と説明する。
しかし、デザインはアクティブ方向に“かなり攻めた”印象がある。その証明ともいえるのが、オプション設定のボディパーツ装着車だ。
担当者は「思い切ってアクティブさを表現した。これがフル装着仕様なので、ここから“引き算”して好みに合わせていただきたい」と話す。
なお、こうした仕様は日本市場専用の設定であり、クロストレックの主力市場であるアメリカでは、スバル以外のアフター系パーツを装着するユーザーが主流だという。いずれにしても、アクティブさ強調したベース車であることは間違いない。
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