スバル「フォレスター」が根強く売れ続ける理由

大幅改良でSUVらしいフェイスデザインに進化

2021年6月14日に大幅改良モデルとして公開されたフォレスター。今回の改良では、フェイスデザインのほか、全グレードで新世代アイサイトを標準装備。内装色・外装色にも変更が加えられている。8月発売予定で、現在は先行予約受付中だ(写真:SUBARU

2018年のフルモデルチェンジで、5代目となったスバルのSUV(スポーツ多目的車)「フォレスター」が大幅改良を行い、6月14日に先行予約を受け付けた。発売は8月の予定だ。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

フォレスターの初代は、小型車の「インプレッサ」をもとに1997年に誕生した。アメリカで人気を高めてきたSUVをスバルでも出そうとの背景から生まれたが、より乗用車的なクロスオーバーというべき車種だった。

スバルには、すでに「レガシィアウトバック」という、ステーションワゴンをもとにしたクロスオーバー的な車種があり、これもスバル独創の1台として北米で人気があった。これに、やや小型で、同時に車高がより高いSUVとしてフォレスターは登場したのである。そして3代目から今日に通じるSUVらしさがより強められた。

高性能4WD+手頃な価格が北米でのヒットにつながる

北米でのスバル人気の底堅さは、4輪駆動車である点が大きい。欧州車で4輪駆動となると高価になるが、スバルなら手頃で、それでいて4輪駆動の技術は高い。北米の新車販売では、標準タイヤがオールシーズン仕様であるように、大陸を横断や縦断するように移動すると、標高の高い山を越える場面があるし、南北の移動では季節が大きく変化し、雪道が現われる可能性も高まる。したがって、アメリカでの4輪駆動は、日本のように降雪地帯を中心に需要が高まるのと違い、たとえカリフォルニアに住んでいても、クルマで国内を移動するとなれば雪道や、未舗装路などへの備えが必要になるのである。そうした土地柄では、手頃な価格の身近な4輪駆動車があれば頼もしい。

フォレスターとともに北米人気の高いレガシィアウトバック(写真:SUBARU)

スバルのアウトバックもフォレスターも、そうした需要に適合するクルマなのである。そして、スバルの北米販売を牽引するのが、まさしくアウトバックとフォレスターだ。したがって現行のフォレスターも、まずニューヨークでお披露目された。

5代目となる現行フォレスターは、スバル・グローバル・プラットフォームと呼ばれる新世代のプラットフォームを採用した。これは、インプレッサから採用がはじまり、今日では最新のレヴォーグも採用している。

次ページ現行モデルの第5世代フォレスターが持つ魅力とは
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
  • 買わない生活
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 意外と知らない「暮らしの水」ウソ?ホント?
  • 財新
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
SDGsが迫る企業変革<br>ビジネスと人権

サプライチェーンの中で起きる人権侵害への意識が高まっています。欧米では法制化が着実に進展し、企業に対し人権リスクの把握と対策を求める動きが顕著に。欧米に比べて出遅れている日本企業の現状を多角的に検証します。

東洋経済education×ICT