新型「ハリアー購入者」に見るトヨタSUV戦略

フルラインナップですべての競合に勝つ盤石さ

2020年6月に発売された新型ハリアー。価格は299万~504万円(写真:トヨタ自動車)

1997年の登場以来、国産高級クロスオーバーSUV、都市型高級SUVとして市場をリードし続けてきたトヨタ「ハリアー」。2020年6月のフルモデルチェンジで4代目となり、販売は絶好調だ。

この新型ハリアーの発売から10カ月が経過し、インテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」にも購入者データが蓄積されてきた。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

そこで、購入者の属性や購入時の重視点から、購入者像を分析してみたい。

分析対象は、実質的な兄弟車である「RAV4」、スバル「フォレスター」、マツダ「CX-5」、そしてレクサス「NX」とした。購入時の比較環境や昨今のトレンドの影響を揃えるため、現行RAV4の発売タイミングに合わせて、分析対象者はすべて2019年4月以降の購入者とする。

<分析対象数>
■トヨタ ハリアー:615名
■トヨタ RAV4:916名
■スバル フォレスター:435名
■マツダ CX-5:375名
■レクサス NX:148名
※いずれも分析対象は新車購入者のみとする。

ハリアー最大のライバルはRAV4

まずは分析対象5車種のユーザーの性別・年代構成を見てみよう。以前、分析した初代ホンダ「ヴェゼル」と同様に、男性が多数派となっている。SUVは全般的に男性が多い。

次に、購入時の検討状況を明らかにするために、最後まで悩み比較したクルマ「最終比較検討車」を見ていく。まず見えてくるのは、ハリアーとRAV4の双方が、お互いを最大のライバルとしていることだ。では、ハリアー、RAV4を悩んだ人たちは、何が決め手となって車種を決定したのだろうか。

先の性別・年代の構成で、両車に顕著な違いは見られなかった。詳細は割愛するが、ライフステージの差異もほとんどないため、属性による違いは考えづらい。クルマの使い方やクルマに求めるものの違いが影響したと考えるのが自然である。

フォレスターとCX-5の最終比較検討車はともにRAV4がトップであるが、フォレスターの比較検討車にハリアーはランクインしていない。また、NXの比較検討車の上位にはレクサス車が入り、ハリアーがRAV4を上回る結果となっている。こういった特徴は、それぞれの車種に抱くイメージから頷ける結果であろう。

次ページ車種ごとの個性が際立つ購入時の「重視点」
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • インフレが日本を救う
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人材戦略から儲けのからくり<br>まで コンサル全解明

人材の争奪戦が過熱し、年収水準もうなぎ登りに。デジタル化を背景にコンサルティング業界は空前の活況を呈しています。本特集ではコンサル業界の動向やビジネスモデルを徹底解説。コンサル会社を賢く選び、上手に活用していくノウハウを紹介します。

東洋経済education×ICT