ハリアーとNXの違いに映るレクサスの価値 トヨタのSUV2車種、それぞれの持ち味
トヨタ自動車「ハリアー」。高級車ブランドであるレクサスの「NX」。この2つの高級クロスオーバーSUVは、ボディサイズやパワートレーンなどが、非常に近しい関係にある。
3代目となる現行ハリアーは全長4725×全幅1835×全高1690mm、現行モデルが初代となるNXは全長4640×全幅1845×全高1645mm。NXのほうがハリアーより全体的に若干ながらコンパクトだが、両車とも前後車輪の間隔であるホイールベースは2660mmで共通。ボディサイズはほぼ同じと言っても差し支えない。
さらに進化したハリアーとNXの魅力とは
味付けの違いから少し出力特性が異なるものの、両車のターボ、ハイブリッドというパワートレーンに採用されているエンジン、モーター(ハイブリッドのみ)は、いずれも同じ型式になっている。トヨタ、レクサスというブランドの違いはあっても、両車はいわゆる「兄弟車」のような間柄とも言える。2車種を横に並べるとサイズ感の近しさがよくわかる。
ハリアーは、もともとレクサス「RX」として北米で販売されてきた。しかし北米を中心とした市場ではより大きな車体寸法が好まれ、RXは2009年登場の3代目から独自の車体を設けフルモデルチェンジした。その3代目RXは日本でも販売されたが、車体が大きすぎて歴代ハリアー所有者からは敬遠されるようになった。そこでハリアーの3代目は国内専用車として開発され、2013年に発売された。
一方のレクサスNXは、レクサス初のコンパクトクロスオーバーSUVとして、その翌2014年に新登場した。国内専用の3代目ハリアーが登場したことで、レクサスNXという新商品が生まれたことが見えてくる。
その後今日に至るまで、コンパクトクロスオーバーSUVは、世界市場での成長分野であり、国内へもジャガー「E‐PACE」、ボルボ「XC40」、アルファロメオ「ステルビオ」など、競合車種が次々に導入されている。
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