ハリアーとNXの違いに映るレクサスの価値

トヨタのSUV2車種、それぞれの持ち味

日本国内では、ハリアーとレクサスNXというほぼ同じ分野のSUVがトヨタに2種類もあることで、一見無駄のように思うかもしれない。だが、世界で戦うレクサスNXと、国内専用のハリアーでは、それぞれに持ち味が違い、消費者にしてみれば選択肢が増える嬉しさがある。

ただし、車両本体価格を見るとハリアーのターボは338万円台~405万円台、NXのターボは466万円台~506万円台。ハリアーのハイブリッドは377万円台~460万円台、NXのハイブリッドは530万円台~570万円台と、両車の価格差はざっと100万円以上ある。言い換えれば、NXにはハリアーよりも100万円以上の価値が上乗せされているといえる。それはいったい何か。

都会的な外観に加え「本物」を追求した内装を実現

2017年の販売実績を見るとNXは約8700台、ハリアーは約5万8000台(日本自動車販売協会連合会調べ)と、やはり価格帯の差もあってハリアーのほうが台数は多い。

2013年に発売した3代目は、国内専用車として開発(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

ハリアーを選ぶ喜びは、繰り返しになるが国内専用車であることだ。初代から2代目にかけてやや全長が伸びたが、そこから3代目へはほぼ同じ車体寸法でモデルチェンジし、大きくなりすぎたレクサスRXに比べると一回り小さく感じる。そのため、自宅の駐車場など日々クルマを使う環境で扱いやすい大きさにとどめられている。

高級感のある洗練された室内デザイン(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

外観も、初代2代目に通じる造形が継承され、ハリアーとしての進化を実感できる。また、当初からの上級車感覚を継承しており、開発チーフエンジニアも「高級感のある洗練された室内デザインにした」と語った。外観も内装も、より身近に思える親しみやすさがある。

運転すると、1.8トンから2トン近いRXに比べ、1.5トンから1.8トンとなるハリアーは身軽な走りで、市街地を運転する際に操作のしやすさを実感できる。歴代ハリアーに慣れ親しんだ感覚がそのまま継承されているといえるだろう。

発売された当時の段階で、スマートフォンを置くだけでケーブルの接続なしに充電できる機能や、今日のトヨタ・セーフティセンスに通じる安全・運転支援機能など充実した装備が用意され、トヨタ車を選ぶ安心やお得さを満たしていた。

国内の交通環境に適し、トヨタ車を乗り継ぐことへの安心を、乗って、運転して体感するSUVであり、それがハリアーを選ぶ喜びとなる。

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