トヨタ自動車から6月下旬に登場したばかりの「カローラスポーツ」。12代目カローラシリーズの先駆けとして、それまでの保守的なスタイルから一転してアグレッシブなデザインで登場した5ドアハッチバック車だ。順次セダンやワゴンモデルもリリースされると予想されている。
そんな新型カローラスポーツは、全幅が1790mmと日本国内で販売されるカローラシリーズの本流モデルとしては初めて3ナンバーサイズへと拡大がなされた(派生モデルの「カローラルミオン」は3ナンバー)。10代目から日本仕様はグローバルなカローラシリーズとは異なった5ナンバーサイズを維持した独自の発展をしており、12代目でグローバルなカローラに合流したともいえる。
そもそも日本や欧州市場で2006年から販売されていた「オーリス」という車種が、ほかの国ではカローラ名義で販売されている車種であり、実質的にはずっと日本市場にも存在していた。それでも、やはり大々的にカローラの冠を付けるということはいろいろなものを背負ってしまうということだろう。なお、今回登場したカローラスポーツも欧州では引き続きオーリスで販売される。
パワートレインは(今のところ)2種類
従来のカローラであれば、エンジンは1500ccと1300ccの自然吸気タイプがメイン、というのがある意味不文律だった。カローラスポーツではそれを鮮やかに打ち破り、1800ccエンジンとモーターを組み合わせるハイブリッドと1200㏄ターボエンジンの2つのラインナップでスタートしている。
このエンジンはどちらもトヨタのコンパクトSUV「C-HR」に搭載されているものと同スペック(つまりハイブリッドはプリウスと同じ)だが、最大の違いは1200ccターボに6速MT(マニュアルトランスミッション=手動変速機)が用意されるという点(遅れて8月発売予定)。しかもガチガチのスポーツグレードではなく、3グレードすべてに用意されるというから、MT主義のユーザーにも選ぶ楽しみが与えられていることはうれしい点だろう。
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