「カローラスポーツ」買うならどのグレードか HVとターボなど数多い選択肢から探る

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

一方のターボモデルに関してもやはりライバルは同メーカーで同じパワートレインを持つC-HRとなるだろう。エンジンの出力に差はないが、60~90kg軽い車重と、10速となったスポーツシーケンシャルシフトマチック(C-HRは7速)がより楽しいドライビングを予感させてくれる。また価格面でも、カローラスポーツが約228万円(2WD Gグレード)に対してC-HRは約235万円(2WD S-T LEDパッケージ)と、買い得感が高くなるため、個人的にはターボモデルを推したいところだ。

グレードは?

次にグレード。現状はパワートレインごとに3つのグレードが用意され、「G」をベースに、上級グレードの「G”Z”」と、装備を省いた「G”X”」となる。GとG”X”の価格差は11万8800円(ハイブリッドは10万8000円)、GとG”Z”の価格差は16万2000円となっている。

G(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

グレード間の機能的な差異は前述したAVSが、G”Z”にオプション設定される以外はほぼ共通。つまり、ほとんどが内外装の加飾で差が付けられているということになる。

G”X”(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

いちばん安価なG”X”は外観のメッキパーツが廃され、ほとんどが艶なしブラックになる。さらに足元も15インチスチールホイールに樹脂フルキャップとなり、かなり質素な雰囲気。内装もインサイドドアハンドルまでブラックとなり、ステアリングやシフトノブもウレタンとなってしまう。本革ステアリングがメーカーオプションで選べるが、そうなると価格差のうま味が減ってしまう。そのため、G”X”はとにかく安価にカローラスポーツが欲しいという人以外にはオススメしにくいところだ。

G”Z”(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

一方、上級グレードとなるG”Z”は、メッキ加飾がフル装備となるほか、スポーティグレードという側面も持ち合わせているのか、カローラとしてはかなり大径となる18インチアルミホイールやスポーツシートが標準となる。また、スピードメーターもセンターに7.0インチTFTカラー液晶画面を配してアナログ/デジタルの切り替えを可能にしており、より先進性もアピールするグレードとなっている(さらにオプションでHUDも設定される)。

さらに17万5500円のプラスでシートがセンシャルレッドカラーの本革+ウルトラスエードの仕様に変更できるが、いい加減「スポーツ=赤」という安易な考えはいかがなものかと思ってしまう。

センシャルレッド(写真:トヨタグローバルニュースルーム)
次ページGは、まさに中間といった装い
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT