アウディ「Q5スポーツバック」に課せられた使命 全長を伸ばし、低さを強調した流麗なフォルム

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クーペスタイルが際立つ、Q5スポーツバックのサイドシルエット(東洋経済オンライン編集部撮影)
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ドイツのプレミアムブランドであるアウディが、クーペスタイルの高級ミッドサイズSUV「Q5スポーツバック(Q5 Sportback)」を国内導入すると発表した。高性能バージョンの「SQ5スポーツバック(SQ5 Sportback)」や、導入記念の230台限定モデル「ファーストエディション(1st edition)」と合わせ、8月17日に発売される。

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今回発売するQ5スポーツバックは、2021年3月に国内発売された新型SUV「Q5」の派生モデルだ。スポーツバックとは、クーペ的フォルムを持たせた5ドアのハッチバック車を意味するアウディ独自の呼称。従来から「A5スポーツバック」や「A7スポーツバック」といったセダン車ベースのモデルに加え、SUVでもコンパクトタイプの「Q3スポーツバック」、電気自動車の「イートロン スポーツバック(e-tron Sportback)」を国内導入している。

7月14日に開催されたQ5スポーツバック発表会で登壇したアウディジャパンのフィリップ・ノアック社長によると、「Q3でも、全ラインップナップ中でスポーツバックは約60%の販売比率を占める」という。SUV市場は今や海外はもちろん、国内でも各メーカーが新型車を続々と投入する激戦区だ。その渦中へアウディが新たに投入する新型Q5スポーツバックには、どのような商品力や魅力が備わっているのか。詳細を紹介しよう。

Q5の概要とスポーツバックの立ち位置

2017年にデビューし、2021年3月8日にアップデートが施された2世代目のQ5(写真:アウディジャパン)

ベース車のQ5は、初代が2008年に登場(国内は2009年発売)、2017年にフルモデルチェンジを受けて2世代目となったミドルサイズSUVだ。欧州市場のプレミアムミッドサイズ・セグメントにおいて、長年にわたってベストセラーを続けている。

アウディのSUVには、ボディサイズが大きいモデル順に「Q8」、「Q7」、「Q3」、「Q2」があり、Q5はラインナップのちょうど中間に位置する。現行モデルは、エクステリアデザインを大幅に変更したマイナーチェンジを受け、前述のとおり、国内では2021年3月に発売された。

7月17日の発表会で披露されたQ5スポーツバックのスタイリング(東洋経済オンライン編集部撮影)

そのQ5の外観に、クーペ的要素を盛り込んだのがQ5スポーツバックだ。ベースモデルのデザインコンセプトを踏襲しながらも、フロントグリルやルーフ、前後バンパーなどを専用デザインとしている。グレードは、Q5と同様に「アドバンスド(advanced)」と「Sライン(S line)」という2タイプを用意する。いずれもQ5に備わっているルーフレールを省くことで、よりスポーティーさを強調したフォルムを実現している。

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