アウディ「Q5スポーツバック」に課せられた使命 全長を伸ばし、低さを強調した流麗なフォルム

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Q5スポーツバックについて解説する、アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長(東洋経済オンライン編集部撮影)

また、ホイールは、スポーティーな5ツインスポークデザインの20インチを標準装備し、オプションで21インチも選択が可能。Q5スポーツバックでは、アドバンスドが18インチ、Sラインは19インチを標準装備するのに対し(ファーストエディションのみ20インチ)、より大径サイズを装着することで、さらなる存在感を演出する。

なお、シート素材には、ダイナミカとレザーのコンビネーションを標準装備とし、オプションのレザーパッケージを選択すると、ダイヤモンドステッチ付きレザーにすることもできる。また、左ハンドル仕様も設定されている。価格(税込)は967万円だ。

大本命Q5にスポーツバックを追加し、好調は続くのか

アウディは、輸入車の国内販売において一定の高いシェアを持つブランドだ。JAIA(日本自動車輸入組合)の統計によると、2020年度(2020年4月~2021年3月)の新規登録台数は2万2912台(前年同期比91.0%)で、シェア率は‪9.02‬%。1位メルセデス・ベンツ(‪5万5557‬台)、2位BMW(‪3万6383‬台)、3位フォルクスワーゲン(‪3万2212‬台)に次ぐ4位だった。コロナ禍の影響が大きかったこともあり、上位3ブランドの前年同期比は70.7~86.1%だったのに対し、アウディは91.0%で上位4ブランドでは最も落ち込み幅が少なかった。

一方、10年前の2010年度(2010年4月~2011年3月)の新規登録台数でも、アウディは‪1万7907‬台で4位(シェア率‪9.90‬%)、この年度も1位フォルクスワーゲン(‪4万5588‬台)、2位BMW(‪3万2604‬台)、3位メルセデスベンツ(3万69台)と、順位こそ違うが上位3ブランドは2020年度と同様だ。ここ10年は、これら4ブランドが国内における輸入車シェアの半分以上をつねにキープしている。

データを見てもわかるとおり、アウディは今や国内市場においても、完全に定着した輸入車ブランドのひとつだといえるだろう。あくまで個人的見解だが、最近のアウディは、とくにプレミアム性の面でメルセデス・ベンツに次ぐ支持を受けているように感じる。

先述した、Q5スポーツバック発表会でフィリップ・ノアック社長は、「アウディの2021年上半期(1~6月)における新車登録台数は1万2854台で、前年同期比で38%増となっている」ことを発表した。好調の理由に、4ドアクーペ「A5」やコンパクトカー「A3」、SUVの「Q3」や「Q5」、電気自動車の「イートロン」シリーズなど、相次いで新型モデルを導入したことを挙げている。また、「RS6」や「RS7」、「RS Q8」といったアッパーセグメントに属するモデルの販売が良好であることも要因だとする。国内市場でも人気が高いSUVモデルだけに、Q5スポーツバックの発売により、アウディの好調さにより拍車がかかるのか、今後の動向に注視したい。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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