アウディ「Q5スポーツバック」に課せられた使命 全長を伸ばし、低さを強調した流麗なフォルム

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Q5スポーツバックのリヤビュー(東洋経済オンライン編集部撮影)

Q5スポーツバックのボディサイズは、全長4695mm×全幅1900mm×1660mm。ベース車のQ5と比べると、全長をSラインで10mm、アドバンスドでは15mm延長し、逆に全高は両グレード共に5mm低くしている(全幅は同寸)。つまり、より長く、より低くすることで、クーペの特徴であるロー&ロングのボディを演出しているのだ。ちなみに国産SUVで比較すると、例えばトヨタ「ハリアー」のボディサイズが全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mmなので、全長は45mm短く、全幅で45mm長い。全高は同寸だ。

外観で最も特徴的なのが、新アーキテクチャが導入されたフェイスデザインだろう。シングルフレームタイプのフロントグリルを採用し、バンパーには立体的な形状の大型エアインテークなども装備する。また、ヘッドライトの位置もやや上方に配置し、よりスタイリッシュでスポーティーな顔つきを演出する。

Sラインとアドバンスドでグレードによる違い

各グレードの違いは、まずSラインに専用のアルミニウムルックインサート付きハニカムメッシュグリルを採用し、スポーティーで高級感ある味付けとした。対向車や先行車を検知すると、ハイビームの照射を自動配光して眩惑などを防ぐ「マトリクスLEDヘッドライト」を標準装備する。なお、前後のLEDライトには、ターン時に印象的な光の流れを生みだし周囲の注意を喚起する「ダイナミックターンインディケーター」も内蔵する。

一方のアドバンスドには、大型SUVのQ8にも採用するグリッド形状のグリルにマットアルミルックの垂直ラインを用いることで、力強いイメージを醸し出す。マトリクスLEDヘッドライトはオプションだ。

Sラインのリヤセクション(東洋経済オンライン編集部撮影)

ほかにも、例えば、リヤまわりではテールランプの位置を30mm後方へ移動、バンパー下部のディフューザー位置をやや上方に配置する。これらにより、サイドシルエットの流れるようなフォルムを作り出す工夫がなされている。

なお、Sラインをベースとした230台の限定車「ファーストエディション」では、コントラストペイントを施したほか、コントラストカラーの20インチホイール、ダンピングコントロール付きサスペンション、ファインナッパレザーのスポーツシートなどを装備する。

また、新テクノロジーの「マトリクスOLEDリヤライト」を標準装備することもトピックスだろう。これは、停車中に車両の2m以内へ後続車が接近すると超音波センサーが探知し、リヤOLEDライトがすべてのセグメントを点灯させることで、後続車のドライバーに注意を促す機能だ。通常モデルにはオプション設定がなく、ファーストエディションと後述するSQ5スポーツバックだけの特別装備となる。

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