アウディ「Q5スポーツバック」に課せられた使命 全長を伸ばし、低さを強調した流麗なフォルム

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510L(リヤシートを畳んだ場合は1480L)を確保したラゲージスペース(東洋経済オンライン編集部撮影)

さらに新型Q5に採用された最新のインフォテインメントシステム「MIB3」も継承する。「ヘイ、アウディ(Hey Audi)」と呼びかけることで、ナビの目的地入力やエアコンの温度調節など、さまざまな操作を音声で行うことができる。また、10.1インチのセンタースクリーンはタッチパネル式とし、操作性の向上を図るとともに、シンプルかつクリーンなコックピットデザインを実現する。なお、ネットワーク接続には、物理的なSIMカードではなく、組み込み型のeSIMを用いる。

そのほかに先進の運転支援システムも充実している。右折時に対向車両や後続車の接近を知らせて衝突回避を支援する「ターンアシスト」、高速道路でレーンのはみ出しを警告、車線をキープするようハンドルをアシストする「アクティブレーンアシスト」、駐車スペースを感知して、ステアリング操作を自動で代行する「パークアシスト」などを装備。先行車に合わせて減速や制動を行い、自動で車間距離をキープする「アダプティブクルーズコントロール」では、速度維持の設定速度が30~250km/hと幅広いことも特徴だ。また、渋滞時にも対応し、先行車が停止したときは、車両を停車する機能も有している。

なお、各グレードの価格(税込)は、Q5スポーツバックのアドバンスドが729万円、Sラインが787万円、ファーストエディションが837万円だ。

高性能バージョン「SQ5スポーツバック」

一方、高性能バージョンのSQ5スポーツバックは、パワートレインに、3L・V6ターボエンジン(TFSI)を搭載した仕様だ。最高出力は260kW(354ps)/5400~6400rpm、最大トルクは500Nm(51kgf-m)/1370~4500rpmを発揮する。燃費性能はWLTCモード10.1km/Lだ。

駆動方式は、やはり4WD機構のクワトロを採用し、ダンピングコントロール機能付きSスポーツサスペンションとの組み合わせで、ダイナミックなハンドリング性能と上質な乗り心地を両立する。

また、トランスミッションは「8速ティプトロニック」を搭載する。8速ギアを採用した独自のAT機構で、瞬時にギアチェンジを行うことで、効率性とレスポンスに優れる。ローギアは加速性が良く、ハイギアはエンジン回転数を抑えることで高い燃費性能も実現している。

外装では、フロントのシングルフレームグリルに、アルミニウムルックインサートを施した専用のハニカムメッシュを採用し、よりスポーティーな外観を演出する。Sラインと同様、マトリクスLEDヘッドライトも標準装備するほか、前述のとおり、マトリクスOLEDリヤライトは、SQ5スポーツバックとファーストエディションだけの特別装備だ。

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