「XC40」PHVから見えたボルボ電動化の深謀遠慮

日本導入全車両を完了、クルマと環境の今後

ボルボが日本に導入する全車両の電動化を完了。そのうちの1つ、SUV「XC40」のプラグインハイブリッドモデルに乗り、クルマと環境のこれからを考えてみました(筆者撮影)

量産型ハイブリッドカーであるトヨタ自動車「プリウス」が誕生したのが1997年。20年後の2017年にはトヨタにおけるハイブリッドカーの世界販売台数が1000万台を超えた。初代プリウスの開発責任者であった内山田竹志氏は「ハイブリッド車に乗っているひとは“おたく”だと言われました」と当時を振り返る。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

今やハイブリッドカーは当たり前の技術となり、乗用車だけでなくトラックやバスなどの商用車、2輪車(モーターサイクル)にまで普及。車両価格にしても、ベースモデルでありハイブリッドシステムを持たない純粋な内燃機関車と比較した場合で15~20%程度の上昇にとどまる。また、システムこそ限定されるが電車や船舶では乗用車の普及前から実用化が進んでいた。

ところで、改めてクルマにおけるハイブリッドシステムとは何か? ハイブリッドカーは内燃機関のみのベースモデルから燃費数値を1.5~2倍程度に向上(≒その分、CO2を削減)させ、これまで温暖化防止策として効果を発揮してきた。 

内燃機関(ICE)に電動モーターを組み合わせることからハイブリッドシステムを名乗るわけだが、細かくはシリーズ、パラレルなど各方式があり、それらを融合させたもの(例/トヨタ「THS-Ⅱ」)まで存在する。いずれにしてもわれわれは、内燃機関をアシストしたり、ときに電動モーターのみで走行したりして燃費性能や走行性能を高めるクルマをハイブリッドカーと呼んでいる。

XC40は直列3気筒1.5Lターボエンジンに電動モーターを組み合わせている(筆者撮影)

マイルドハイブリッドが輸入車から続々登場

昨今、「マイルドハイブリッドシステム」なるものを備えたモデルが輸入車メーカーから続々と登場、国産車メーカーでも搭載車が増えてきた。マイルドハイブリッドシステムの考え方は以前から存在し、プリウスに続いて2001年にはトヨタ「クラウン」にマイルドハイブリッドシステムが実装された。

「THS-M/トヨタマイルドハイブリッドシステム」と命名されたクラウンのマイルドハイブリッドシステムは市販量産車として世界初の技術。直列6気筒3.0Lエンジンのクランク軸に直結させた発電機兼小型モーター(3kW/56N・m)と、36Vの2次バッテリー(シール型鉛電池)でシステムを構成する。

次ページマイルドハイブリッドのこの先は?
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 山本シンヤが迫るクルマ開発者の本音
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • CSR企業総覧
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
15種類の「書き方」を徹底解説<br>無敵の文章術

ビジネスパーソンを中心に文章力の必要性が高まっています。在宅勤務における情報伝達手段として、メールやチャットは不可欠に。また精度の高い企画書はビジネスの成功に直結します。本特集ではシーンや目的別に、短期間でのスキル向上を目指します。

東洋経済education×ICT