
新型コロナウイルスの感染拡大で、今年の就活はこれまでと様変わりしている。
入構禁止措置で大学の就活支援が制限
企業の説明会や企業がたくさん集まって行われる合同説明会が中止になり、学生と企業の出会いの場が減ってしまった。学生は、企業の情報収集がネット中心となり、対面が当たり前だったときと比べて多くがエントリー企業数を減らしているという。一方、企業にとっても、リアルな面接は最後の役員面接ぐらいで、それまではオンライン面接で実施するケースがほとんどだった。コロナ禍が深刻化する前までに実施したインターンシップで集まった学生を中心に採用を展開した企業も多かったようだ。

大学にとっても就活学生のサポートに苦労した。早くからキャンパスは入構禁止となり、キャリアセンターに行くこともできず、就職相談もオンライン活用で実施されたのは遅かった。
学生個々の就活状況を把握しきれていない面もあった。先輩の意見も参考にならず、学生にとっては暗中模索の就活だった。
結果、厚生労働省・文部科学省が調査する「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」によると、来年卒業予定大学生の2020年10月1日時点の就職内定率は69.8%にとどまり、昨年より7ポイントダウンした。再び就職氷河期が迫ってきているのかもしれない。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら