「会話がしたい」妻の願いを軽視した夫の末路 夫婦が「親密な会話」を再開するための4つの鍵

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③会話のバランスをとる

親密な会話をするうえでいちばん大切なエチケットは、会話のバランスをとることだ。

先ほどの夫婦には、自分が話す時間を意識しながら会話をしてもらった。10分の会話のうち、妻は夫に話す時間を5分与えなくてはいけない。はじめはその時間に夫は何もしゃべらないだろうと思っていたようだが、彼女が彼を批判するのをやめ、話題を彼の興味のあることに移すと、彼は何の苦もなく5分話すことができた。

いい会話をしたければ、お互いの“発言する権利”に気を配るようにしなければならない。たとえあなたのパートナーが口を開くまでに時間がかかっても、必要なだけ待ってあげよう。また、パートナーが話し終えるまで、自分の意見を言うのは待とう。

相手の話をさえぎる癖がある人は、このバランスを崩してしまう。パートナーがまだ話し終わらないうちに、自分の考えを述べ始めたりするが、これは会話のエチケットとしてよくない。

相手に意識を向けることの意味

④話をしている相手だけに意識を向ける

もし女性を怒らせたいなら、野球の試合中継を見ながら会話をすればいい。自分の話にまったく関心を示さない男性に、女性は腹を立てるだろう。

『夫の言い分 妻の言い分 理想的な結婚生活を続けるために』(かんき出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

私はカウンセリングに来たカップルに、相手に意識を向けていた時間を書いてもらうことにしているが、必ずといっていいほど女性が書く時間のほうが、男性が書く時間よりも短い。これは、男性よりも女性のほうが相手に意識を向けることの意味を、本当の意味でわかっているからだ。

そのようなふたりの大事な時間に、野球中継を見ながら会話をするなどもってのほかである。

愛情深い夫なら、妻が心の内をさらけ出すことができるような会話をするだろう。そうしていれば、妻の欲求をどうやったら満たせるかわかるようになる。けれども、会話そのものも、妻の大切な欲求を満たすものだ。

会話をしたいという妻の欲求を満たせば、夫婦はお互いのことをもっとよく理解できるようになるし、ほかの基本的な欲求を満たすにはどうすればいいかもわかるようになるだろう。

そうすれば、ふたりの愛情銀行にはたくさんの貯金が増え、恋愛感情を取り戻し、お互いに魅力を感じ続けることができるようになる。

ウィラード・ハーリ 心理学者、結婚カウンセラー

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Willard F. Harley, Jr.

カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校にて心理学博士号を取得。全米で評判の臨床心理学者、結婚カウンセラー、ベストセラー作家。人気のウェブサイトでは、結婚生活におけるさまざまな問題を現実的に解決する方法を紹介している。妻のジョイスとともに視聴者参加型のラジオ番組「マリッジ・ビルダー」を担当。ミネソタ州のホワイト・ベアー・レイク在住。本書はアメリカで出版されて以来、世界中で350万部のベストセラーになり、多くのカップルの支えになっている。

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