「会話がしたい」妻の願いを軽視した夫の末路 夫婦が「親密な会話」を再開するための4つの鍵
夫婦のあいだで親密な会話ができなくなるのはなぜだろう。私は結婚生活でよく起こるそのことを、“親密な会話の敵”と呼んでいる。この敵は、夫婦間の問題を解決するのを妨げるだけでなく、夫婦からいっさいの会話を奪ってしまうこともある。そんな愛情銀行の貯金を減らす原因となる会話を見ていこう。
相手にしてほしいことを伝えるのは、まったく悪いことではない。だが、相手に対する“お願い”が“要求”になってしまってはいけない。
パートナーに何かを要求するということは、相手がその要求に従うときに、どんな気持ちになろうが自分の知ったことではない、と言っているのに等しい。それでは、自分の欲しいものさえ手に入れば、ほかのことはどうでもいいと言っているようなもの。もちろん、もっともな理由を50個ほど並べ立てることはできるだろう。
しかし、それを要求するということは、相手に断る権利を与えないことを意味する。すると、相手は親密な会話をすることができなくなる。
相手にうまく気持ちを伝えるには?
結婚生活で起こる問題にうまく対応するには、パートナーにこう聞いてみよう。
「困っていることがあるんだけど、解決策を一緒に考えてくれない?」
そうすれば、相手への気づかいを示すこともできるし、話し合う気持ちがあることを伝えることもできる。
相手への敬意を失わないというのは、パートナーの言うことすべてに同意しなくてはならないという意味ではない。実際、うまくいっている夫婦でも、口論になることはあるはずだ。けれども、相手と違う意見を述べるときに、攻撃的になってはいけない。
自分がどう感じようと、相手への敬意を欠いたことは言わないようにして、相手の感情に配慮すれば、論理的な話し合いができる。相手を軽蔑したような物言いをすると、愛情も減ってしまうし、ふたりが同意できる解決策を見つけるのも難しくなってしまう。だから、そういう態度は慎もう。お互いが納得できる着地点を探すはずが口論になり、腹を立てたほうが立ち去ることになってしまう。
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