「会話がしたい」妻の願いを軽視した夫の末路 夫婦が「親密な会話」を再開するための4つの鍵
結婚生活のなかでする会話には、精神的な結びつきを強めるという意義がある。夫婦が前向きになり、お互いを支えるような会話をすることが、何よりふたりの結びつきを強める。
しかし、批判し合うような会話になってしまうと、自分について誤った情報を相手に与えてしまうことになる。相手のことをこれ以上知りたくないと思うかもしれないし、パートナーに自分を知られるのが怖いと思うかもしれない。
そうやって、どちらも会話に乗り気ではなくなると、お互いの欲求をうまく満たし合うのが難しくなったり、まったくできなくなったりする。
円満な結婚生活をおくりたいなら、自分がどんなことを感じているのか、どんなことに興味を持っているのか、どんな活動をしているのかを伝え合って共有しよう。そして、相手からの質問には誠意をもって答えよう。すべて包み隠さず、お互いに知らせること。秘密を持たないことだ。
相手の好きな話題について知る
以前、夫がまったくしゃべらないのが我慢できなくて、離婚を考えているという女性をカウンセリングしたことがある。当の夫と私がふたりきりで部屋にいるときは、会話にまったく問題はない。ところが妻が加わったとたん、彼は石のように押し黙ってしまうのだ。
問題のひとつは、彼女が夫に向かって話をするとき、親密な会話の敵をすべて使って話しがちだったことである。しかし、そのほかにも問題があった。彼女は夫が興味のある話をいっさいしなかったのだ。
私は少し話をしただけで、彼が興味を示す話題をいくつか見つけることができた。私と3人で話しているときにその話題が出ると、彼のほうも彼女に劣らずよくしゃべった。
妻が親密な会話の敵を使うのをやめて、夫の好きな話題について話すと、彼もきちんと話すことができる。そのうち、彼が話しやすい話題から話がどんどんふくらみ、彼女が興味を持っている話題にまで広がった。
まず大事なことは、相手の好きな話題について知ることだ。たとえ最初はその話題に興味を持てなかったとしても、それまで知らなかったことを知ることで、その話題に興味が持てるようになるだろう。
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