「会話がしたい」妻の願いを軽視した夫の末路 夫婦が「親密な会話」を再開するための4つの鍵
要求も敬意を欠いた発言も、親密な会話を妨げるものだが、どちらも本人に悪気はないという場合がある。
だが、怒りをあらわにするのは、相手を傷つけようとしてやる行為だ。だから、お互いに怒りを抱いたときは、冷静になるまで何も話さないほうがいい。そんな状態のときに何か話そうとしても、相手をののしるようなひどい言葉しか出てこないだろう。
人は怒りを感じると、一時的に精神錯乱状態になるので、怒りが鎮まるまでは何も言わないことをおすすめする。臨床心理士の私の言うことを信じてほしい。
人生のどんな場面においても、怒りをあらわにするのはよくないが、とくに結婚生活においては致命的だ。パートナーに向かってあんなこともこんなことも言いたいと思うだろうが、それは言わないにこしたことはない。自分が怒りを爆発させているところを録画したビデオを見ることがあれば、きっとあなたも私の意見に同意するはずだ。
人生に失敗はつきものだし、結婚生活においてはとくにそうだ。パートナーを幸せにすることができなかったり、気分を害するようなことをしてしまったりすると、私たちは失敗してしまったと考える。
例えば、パートナーの言動のせいで自分は傷ついた、という事実を述べることは決して悪いことではない。ここで伝えたいのは、相手の失敗にいつまでもこだわるのはよくないということだ。
相手を許すことがどれくらい難しいことか、いつまでも言い続けていたら、そのうち相手はその話に耳を貸さなくなるだろう。もう一緒にいたくないと思わせてしまうかもしれない。相手の失敗にいつまでもこだわっていると、そんなことが起こる。たとえ一緒にいたとしても、心は離れてしまうだろう。
“愛情の貯金”を増やす親密な会話のカギ
ここまで、親密な会話を妨げる4つの原因について述べてきたので、今度は愛情銀行の貯金を増やすカギとなる会話を見ていこう。
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