(第6回)住宅投資・耐久財と借り入れ・輸入の関係

✎ 1〜 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 最新
拡大
縮小
(第6回)住宅投資・耐久財と借り入れ・輸入の関係

2007年ごろまでのアメリカで、住宅投資と消費(なかんずく耐久財消費)が、GDP伸び率より高い伸び率で増加したことを前回述べた。この増加は借り入れに支えられたものであったが、このことを借り入れのデータで直接にチェックしてみよう。

アメリカの資金循環表によれば、02~06年の5年間において、家計の借り入れ増は5兆2149億ドル、うちモーゲッジローンの増は4兆5126億ドル、消費者ローンの増は5233億ドルである。残高の推移は、下図に示すとおりである(原データの不連続性によって、残高の差と右の数字は少しずれる)。

他方、GDP統計によれば、この間の住宅投資は3兆3046億ドル、耐久財消費は5兆3070億ドルだ。

以上から、アメリカの住宅投資のほぼ全額と、耐久財支出の約1割が借り入れによって支えられていたことがわかる(モーゲッジローンの借り入れ増のほうが住宅投資より多くなっているが、その理由は不明)。このために、支出が金融緩和とともに増加したのだ。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT