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「すき家」「和民」問題の向こうに見えるもの 外食の人手不足が暗示する、日本の将来

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渋澤 でも、若い人の人口が減るのと同時に、上の層も減るでしょう。2017年以降、日本企業の従業員数が減少していくという話がありますよね。

藤野 2020年近辺に大きな人口のガケがあるんですよ。人を補てんしたくても、できないという状況から、あと10年もすれば高齢者の人口が自然に減って、徐々に人手不足は解消へと向かいます。

人手不足は構造的。だが需要が減る時代が来る

渋澤 でも、人口が全体的に減るわけだから、需要も落ちていくということですよね。

藤野 今はそれほど需要が落ち込んでおらず、供給が減っているわけですが、あと10年も経つと暴力的に需要が減るわけです。需要も供給も減って、内需が落ち込むことになります。だから僕、学校で学生に教える時、こう言うんですよ。「みなさんが30歳くらいまでが、人生最大のチャンスだ。仕事は選び放題だから、今のうちにスキルを高めて、好きなことを仕事にしよう」ってね。

中野 このままだと、アベノミクスによって成長の芽が出てきたとしても、労働力不足で成長できなくなることも考えられます。

渋澤 2020年にオリンピックが予定されているじゃないですか。それに向けて、さまざまなインフラの整備が行われる予定ですが、ここでも人手不足が問題になると思います。1964年に開催された東京オリンピックの時とは、明らかに人口構成が違いますから、当時と同じ感覚でインフラを整備しようと思っても、思うように予定をこなせなくなる恐れがある。いろいろな面で、この人手不足は影響を及ぼすことになりそうです。

藤野今回の人手不足は、好景気による一時的なものではなく、構造的なものだから、非常に深刻だと思いますよ。

渋澤 特にベンチャー企業にとっては厳しいかも知れませんね。だって、スタートアップ時のベンチャー企業って、売上げが安定しないから、なかなか給料を払えないじゃないですか。そうなると、給料が安定している大企業に、人が流れてしまうかも知れない。ベンチャー企業は人材の確保に苦労しそうです。

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【人手不足は、結局は消費者にしわよせが来る】

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