子どもにガミガミ言う親に訪れる数年後の苦難 「言うことを聞かせよう」とする結果起きること

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今を大切にしようと思うことでしょう。すると、感情は落ち着いてきます。親の感情が落ち着いてくると、子どもへの声かけや態度が自然と変わってきます。すると、子どもが変わり始めることがあります。

100%成果を保証するものではありませんが、子どもはこれまでと違った反応をすることが少なくないという報告を数多くもらっています。ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。

我慢して今の状態を受け入れるか、考え方を変えるか

しかし、それでも、安心できないと思う方もいるかもしれません。「そんなこと考えられない! 時間がなくて忙しいのに、そんな悠長なことやってられない!」と。

もし、そういうことであれば、今のままの状態を継続されるとよいと思います。筆者はそれでもいいと思っています。子育ての方法やあり方に正解がない以上、親はあり方を選択するだけですから、いい、悪いという問題ではありません。

ただ、日々の“バトル”はしばらく続くことを覚悟する必要があります。「しばらく」とは、未就学児期間だけではなく、小学校、中学校、高校ぐらいまでは続く可能性があります。小学生になれば小学生の悩みが、中学生になれば中学生の悩みが、高校生になれば高校生の悩みがほぼ確実に登場してきます。悩みやイライラは形を変えて継続していくものです。ですから、尽きないのです。

今の状態をそのまま我慢して受け入れながら日々を過ごすか、考え方を変えて新しい見方で日々を過ごすか、あとは選択の問題となります。選択によって、それぞれの道も変わり、見える景色も変わっていきます。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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