子どもにガミガミ言う親に訪れる数年後の苦難

「言うことを聞かせよう」とする結果起きること

子どもが親の言うことを聞かない状況のとき、親は、それをなんとかして親の思いどおりにさせようと「頑張る」ことが少なくありません。しかし、大抵の場合、それは徒労に終わり、しかも親の思いどおりにいかないまま、子どもは相変わらず同じことを繰り返していきます。

その結果、親は疲れ果て、やがて諦めるときがきます。しかし、皮肉なことに、その諦めたときから、子どもが自主的に動き出したというケースは枚挙に暇がありません。つまり、「頑張って」子どもをどうにかしようとしているうちは、ほとんど解決しないことが多いということです。

「では、どうしたらいいのでしょう? 方法を教えてください」と思われるかもしれません。確かに方法はないことはありません。実際、幼稚園や保育園の先生たちは、とても上手に対応していきます。しかし、親はプロの先生ではないため、そのような方法を聞いたところで、同じようにできないかもしれません。

すると、「言われたとおりにやったのにうまくいかない。私はダメなんだわ」と罪悪感を持ったり、「この子はおかしい」と子ども原因論にしてしまったりすることもあります。そもそも、子育ての方法には絶対的な正解がないため、どの子にも当てはまる方法は存在しません。しかし、なぜか親は絶対的な正解を求めてしまうのです。

ですから、今回はあえて具体的な方法を挙げるのではなく、より根本的で本質的なアプローチについて、お伝えします。

それは、「親の考え方が変わる➡親の感情が変わる➡子どもへの声かけや態度が変わる➡子どもが変わる➡親の気持ちがさらに変わる」というサイクルを知ることです。

出発点は「親の考え方が変わる」です。しかし、「子どもへの声かけ」が出発点と思ってしまう方もいます。さらに、「子どもが変わる➡親の気持ちが変わる」と子どもを使って自分の気持ちを変えようと勘違いしてしまう方も少なくありません。

目の前の子どもの“今”を大切にしていく

まずは、出発点は「親の考え方が変わる」にあると思ってみてください。

では、そのお話をしましょう。次のことは、筆者が毎年100回以上行っているカフェスタイル勉強会「Mama Café」で毎回お伝えしている内容です。

「今、目の前にいる5歳の子どもとの関係は、今しか経験できません。つまり来年は6歳になってしまうため、5歳のこの子の状態は今しか経験できないということです。子どもは心身ともに成長し続けているので、来年は今とは違った子どもになっているからです。この二度とやってこない5歳のこの子の『今』をどう思いますか?」

二度と経験できない、現時点での子どもとの関係を大切にしようと思うようになれば、普段とは違った感情が出てきませんか?

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