
オリックスを世界有数の金融グループに育て上げた宮内義彦会長兼グループCEOが、6月24日の株主総会を機に経営の一線を退く。
これにより会長は空席となる一方、井上亮社長兼グループCo-CEOが社長兼グループCEOに就任して宮内氏のポストを継承する。オリックスは33年余りも続いた宮内氏の時代から、新たな段階に入る。
次世代の経営者を育成
もっともこの人事によって、オリックスグループにおける宮内氏のプレゼンスがなくなるわけではない。
取締役を退くものの、宮内氏は新たに創設される「シニア・チェアマン」に就任。「今後は長期的に、経営を執行する立場以外の観点から、オリックスグループの企業価値の向上への助言等を行っていく」(同社のニュースリリース)。
記者会見に臨んだ宮内氏自身が「非常にわかりにくい称号」「前人未到のポジション」と煙に巻くように、シニア・チェアマンとして具体的に何をなすかは定かではない。ただ、これまで経営者の日常業務に忙殺されてできなかった「当社の長期的な方向性、戦略をじっくりと考えること」をやりたいことの第一に挙げた。「もう一つなかなかできなかったのは、井上さんの次の世代から、これはという候補者を見つけ出して育成すること」。宮内氏は「この二つを手掛けたい」と語った。
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