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子どもの邪魔になる「教育熱心な親」5つの盲点 親はなぜ「わが子の評価」を誤ってしまうのか?

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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(4)論理的誤差によるエラー

評価者独自の「論理」で評価してしまうことでエラーが起こることを言います。

例えば、「ゲームばかりしているから、学力が低い」「生活習慣がだらしないから将来が心配」「数学できるから理数系に進学すべき」と一見、因果関係にあるような錯覚をすることはその典型です。

ゲームばかりしているから学力が低いとしたら、ゲームをやっている子は皆、学力が低くないとおかしいでしょう。ゲームが大好きでゲームばかりしていた子がいわゆるトップ校に進学した事例をたくさん見てきました。子どもの頃の生活習慣はだらしないけれども、立派に働いている大人もたくさんいることでしょう。数学ができても、文系に行ったほうがその子の適正に合ってることだってあります。

論理的誤差というのは、一見、因果関係があるように見えるので厄介なのです。単純に2つの関係性だけではなく、実際は、そのほかの要因も絡んでいるため多面的に見る必要があります。

子どもを過小評価してトラブルの原因に

(5)対比誤差によるエラー

親が自分との対比で子どもを見ることで誤差が生じることをいいます。難関中高出身の親である場合、子どもを過小評価することで、親子でトラブルになっている相談がこれまで何件もありました。そもそも、親と子どもは人格も能力も異なるため、比較自体がまったく無意味なのですが……。

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また、親が大人である今の自分と比較することもよくあります。例えば「なぜ、ちゃんと片付けないの!」という場合、大人である現在の自分は確かに片付けはできるかもしれませんが、自分が子どもの頃、はたして“ちゃんと”片付けていたのか、疑問です。片付けたくなるような仕組みを作ってあげればいいのですが、そうはしないのです。

以上、親が子どもに対して、してしまいがちな5つの評価エラーについてご紹介しました。

これらは、人間ならば誰しもが陥りがちなエラーです。ですから、これまでイライラが絶えないという状況にあるとしたら、ここで改めて5つを振り返ってみてください。いずれかのエラーを起こしている可能性があります。原因がわかれば、あとは意識してみるだけで徐々に変わっていきます。

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