大学入学共通テスト「英語」が問う思考力の正体 これまでの勉強法を変える必要はあるか?

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問1の設問と選択肢を日本語に訳すと、次のとおりです。

問1 前売り券を持たずに11月13日に遊園地に行ったら、おそらくあなたは入園ゲートで1だろう。
① まっすぐ中に入る
② 入るために55%多く払わなければならない
③ 駐車券を見せなければならない
④ 長い列に並ぶ

この問題の正解は、④の「長い列に並ぶ」ですが、今回の該当箇所と、正解となる文を比べてみましょう。

《本文2-2》
Visitors without an advance ticket may have to wait at the entrance gate for a long time.
(前売り券を持っていないお客様は、入園ゲートで長時間お待ちいただく必要があるかもしれません。)
《正解の英文》
~you will probably stand in a long line.
(~おそらくあなたは入園ゲートで長い列に並ぶだろう)

曖昧な問いに対して曖昧な答えを選ばせる

このように、本文から「推測」させ、「本文にハッキリとは書かれていないこと」を正解として選ばせる設問パターンが、共通テストの大きな目的である「思考力」を問う設問に当たると考えられます。

このような設問では、英文に「助動詞」が使われることが多いです(第2問(A)・問1にはwould「~だろう」、問2にはshould「~のはずだ」、問3にはmay「~かもしれない」が使われています)。曖昧さを許容するのが助動詞だからです。

つまり、英語における思考力の正体の1つ目のパターンは、「助動詞」だと考えていいでしょう。

そうなると、例えばリスニングでも、「キャンプに行きたいけれど雨が降るかもしれない」などという問題文に対して、「行くか行かないかわからない」といった曖昧な答えを選ばせるような問題が出ると考えられます。

次ページ大事なことは、「助動詞の核心をつかむ」
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