大学入学共通テスト「英語」が問う思考力の正体 これまでの勉強法を変える必要はあるか?
さて、共通テストでは、リスニングの配点の比重が増え、リスニングとリーディングがそれぞれ100点配点となることも決まりました。
配点比率の増えたリスニング対策は?
そうなると、これまでよりもリスニング対策に時間を割く必要はありますが、注意していただきたいのは、だからといってリーディングの勉強をおろそかにしてはいけないということです。
リーディングはすべての基本です。リーディングができればそれほど対策しなくてもリスニングができる場合がありますが、その逆はありません。
また、先述したように、リスニングではかなり文法知識を問う問題が出題されます。リーディングなら2度読み3度読みができますが、リスニングでは、耳から聴いて1回で(もしくは2回)で文法を判断しなければなりません。つまり、しっかりとした文法力が今まで以上に求められることになりますから、やはりリーディングの勉強の必要性は高まっているといえるでしょう。
ちなみに、共通テストのリスニングでは、問題ごとに、音声が1回流れるものと、2回流れるものがあります。先日の発表では、試行調査では2回読まれていたものが、1回読みになるという発表があり、受験者たちにやや動揺が広がりました。2回読まれるから、という気持ちは捨てて、すべて1回で聞き取る、という気持ちで臨むべきでしょう。
リスニングは本番でのメンタルも大事です。聴き逃してしまったら終わりなので、勉強するときはつねに本番を意識して、多少、雑音があったりするなど、追い込まれた状態で練習しておくといいでしょう。
以上が、共通テストにおける英語の主な分析と対策になります。結論を言えば、これまでと同じように、文法をはじめとする勉強をしっかりとやっておくことが大切だということです。テスト形式が新しくなったからといって、これまでと勉強法を大きく変えたり、特別な勉強をする必要はありません。
これまでどおり、地道に、確実に勉強に取り組んでいれば大丈夫。そして、プレテストには必ず取り組んでおき、あらかじめ新しい形式に慣れておきましょう。ぜひ、自信を持って本番に臨んでください。
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