投資のプロが断言「日本の経営者、ここが問題」 投資の見方が180度変わる「世界の当たり前」

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なぜ「株高・低金利」が続いているのか。世界と日本の経済・金融の決定的な違いを解説(写真:and4me/PIXTA)
先の見えないコロナ禍においても、株価は上昇し続けている。普通の市民がこの先20年、30年を「有利に生き抜く」ためには、どんな行動をとればよいのか。そのカギを握るのは「日本の経営者と外国の経営者の決定的な違い」だった──。投資会社の新入社員姫野が大先輩ケイさんに聞く、シリーズ第5回。
世界株式アナリスト、ファンドマネージャーを歴任し、世界30カ国を渡り歩いてきた加藤航介氏。このたび『世界を見てきた投資のプロが新入社員にこっそり教えている 驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』を上梓した加藤氏が「大先輩ケイさん」として、投資会社の新入社員(姫野)に「金利が下がり、株価が上がる世界」「世界の株式投資の当たり前」についてレクチャーする。

「金利が下がり、株価が上がる」世界とは?

姫野:ケイさん、こんにちは。コロナ禍で経済は深刻な打撃を受けているというのに、世界的に株価は好調みたいですね。一方、金利は世界的にすごく低い状態が続いています。これってどういう状況なんですか?

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ケイ:たしかに、コロナの終息が見えているわけではないのに、株価は上がっているね。

でも、「長い目」で見れば、世界的な株価の上昇や低金利は過去ずっと見られてきた傾向だし、そこにはきちんと理由がある。だからそれほど驚きはないというのが僕の感想かな。

姫野:毎日ニュースを追っていると、どうしてもコロナ問題と結びつけた足元の動きが気になっちゃいますが、「長い目」で見ると「答え」がわかるってことですか? 

ケイ:そのとおり。今日はその「株高・低金利の答え」と、「日本の経営者と海外の経営者の決定的な違い」について話をしていこう。

姫野:はい! 投資を始めたばかりの私は、絶対聞いておいたほうがよさそうですね!

次ページ「金利が低くなっている理由」は?
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