コロナ禍「結局、今は投資すべき」タイミングか

2つの「投資の本質」を知れば、「答え」が見える

ポストコロナ時代でも大事なことは、2つの「投資の本質」を見極めることだという。その本質とは?(写真:taa/PIXTA)  
新型コロナウイルス感染症の影響で、2月中旬から3月下旬にかけて暴落した株式市場。現在株価は回復し、実体経済に伴わない「コロナバブル到来」とされている。この混乱の状況下で、投資観をどう持つべきか。
世界株式アナリスト、ファンドマネージャーを歴任し、世界30カ国を渡り歩いてきた加藤航介氏。このたび『世界を見てきた投資のプロが新入社員にこっそり教えている 驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』を6月に上梓した加藤氏が「大先輩ケイさん」として、投資会社の新入社員(姫野)に「これからの投資」についてレクチャーする。

「過去の危機」をすべて乗り越えたから「いま」がある

姫野:ケイさん、こんにちは。姫野、今日はオンラインで相談があります!

『世界を見てきた投資のプロが新入社員にこっそり教えている 驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

ケイ:姫野さん、おひさしぶり。元気そうで何より。

姫野:今日、ケイさんに連絡したのは、このコロナ禍でいろいろなニュースが流れて、何がなんだかわからなくなっちゃったからです。生まれて初めて経験する世界レベルの危機って感じで、経済や投資のことをどう考えていいのやらアタフタしちゃって……。このあたりで少しレクチャーしてもらえませんか?

ケイ:そうだね。世界レベルの危機といわれたリーマンショクは2008年、もう12年も前だから、姫野さんはまだ小学生? その後も欧州債務問題、米国債格下げ、中国ショック、Brexit、米中貿易戦争など世界で混乱はあったけど。

姫野:う……。なんとなく聞いたことがあるような言葉がいっぱい(汗)。

ケイ:リーマンショック以前にも、「ITバブル崩壊」「アジア通貨危機」「ソ連崩壊」「石油ショック」など、ここ50年の間にいろいろな経済危機が訪れた。そしてこれからも「生まれて初めて経験する」ような危機は必ず起こるだろう。

姫野:いまのタイミングでしか学べないことがあるような気がします。

ケイ:そうだね。覚えておいてほしいのは、「生まれて初めて経験する」ようなたくさんの危機を、人類はその知恵と英知ですべて乗り越えてきたということ。そして、危機後の人類全体の豊かさと幸せは、危機以前より増えているということ。

豊かさは経済指標ではGDP(国内総生産)という数値で計られていて、GDPと相関関係にある民間企業の株価が長期で上がり続けていることからも見てとれる。

姫野:なるほど。過去にもたくさんの経済危機があったけど、長い目で見れば世界の豊かさは増え続けてきたんですね。世界全体で見ると、株価も長期でずっと上がっていますよね。

ケイ:そうだね。いまはコロナ危機がいったんは落ち着き始めているから、ここ数カ月のニュースを振り返って、整理しておこう。

次ページ「悪いニュース」が目立つメディアの報道
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 岐路に立つ日本の財政
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • CSR企業総覧
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
人望のない人は「たった一言」が添えられない
人望のない人は「たった一言」が添えられない
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
漂流する東芝<br>舵取りなき12万人の悲運

再出発したはずの東芝の漂流が止まりません。再建請負人の車谷暢昭社長が電撃辞任。緊張感が増すファンドとの攻防や成長戦略の構築など課題は山積しています。従業員12万人を超える巨艦企業はどこに向かうのでしょうか。

東洋経済education×ICT