コロナ禍「結局、今は投資すべき」タイミングか 2つの「投資の本質」を知れば、「答え」が見える
ケイ:まず念頭においてほしいのは、いつの時代もメディアはニュースの悪い側面を多めに報道しがちだっていうこと。
「悲惨な現実」ばかりが切り取られた報道
姫野:ふむふむ。週刊誌でもスキャンダルやちょっと不幸な事件を扱うとよく売れるって聞いたことがあります。ここ数カ月でいうと「どの国でコロナの感染者数や死亡者数が多い」「株価の大暴落」とか悪いニュースが多かったです。外出自粛で家にいたから、なんだか暗くなっちゃいましたよ。ずーーーん……。
ケイ:コロナ問題は生死にかかわる身近な出来事だったから、気持ちが揺さぶられるのも仕方がない。そういうときに大切なのは、「目の前の短期的なニュース」に振り回されず、歴史観や世界観を身に付ける、つまり「大きな視点」を持つことだと、僕は思っている。
姫野:大きな視点……?
ケイ:例えばだけど、5月末までの新型コロナウイルス感染症の死者数は、世界の全死因の何%ぐらいだと思う?
姫野:ほかの病気もあるだろうし……、ええと、20%くらいでしょうか?
ケイ:答えは1.5%程度だ。世界の人口が77億人、毎年約5800万人が亡くなっているなかで、新型コロナウイルス感染症は2020年の世界の主要な死因に足もとではなっていないし、今後も恐らくそうならないだろう。もっといえば、喫煙や大気汚染、交通事故に由来する死亡者の予想数よりもだいぶ少ないといえる。
姫野:え、そうなんですか。こんなに世界中が大騒ぎしているのに。
ケイ:もちろん、コロナ問題を軽んじるのは絶対にダメだ。第2波、第3波への懸念や、ブラジルをはじめいまだ予断を許さない状況の国も多いからね。でも、世界の人口や例年の死亡者数、主な死因との比較という「大きな視点」を持っておくことも大切なんだ。
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