投資のプロが断言「日本の経営者、ここが問題」 投資の見方が180度変わる「世界の当たり前」
ケイ:そのとおり。株主と経営者が「同じ船」に乗っているイメージだ。それが世界の株式投資の「当たり前」なんだ。もちろん、船に乗せている金額は違うけどね(笑)。
姫野:そう聞くと、なんだかワクワクしてきました!
ケイ:しかし、日本企業だけは世界の中で極めて特殊で、経営者は株主と損得をともにしてくれない。これはとてもおかしな仕組みなんだよ。
姫野:日本の経営者のお給料は株価にほとんど左右されないから「投資家である私たちと同じ立場」にはならないってことか……。これは大きな違いですね。
世界株式の利回りは、定期預金の4000倍
ケイ:ここで歴史を振り返ってみよう。『MSCI ワールド・インデックス』という、世界のトップ企業2000社ぐらいを集めた株価指数があるんだけど、これをさかのぼれるかぎりさかのぼった過去の利回りは、約8%だ。
姫野:8%? えーと、定期預金の金利がだいたい0.002%とかだから……。もし税金や手数料を考えなければ、よ、4000倍の利回り!?
ケイ:そうだよ。世界的に金利が下がり続けた過去約30年を見ても、株式投資の利回りは約8%の水準を保っている。その裏側には、これらのトップ企業が「社会の豊かさ」を着実に増やしてきたという実績がある。具体的には、みんなが欲しいと思うような便利で魅力的な商品やサービスを世に送り出して、社会のニーズを満たしていったわけだ。
姫野:なるほど。
ケイ:手数料や税金なども考慮する必要はあるけど、平成の約30年間、仮にこの利回りで世界の株式に月3万円積み立てたら、約4500万円(元本1080万円)になった。月1万円なら約1500万円(元本360万円)だ。
姫野:す、すごい……。最近、問題になっている老後2000万円問題も、コツコツした投資でクリアできたわけですね。
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