夏休みに生活リズム崩れた子の体調が心配な訳

自律神経の働きの乱れを放置してはいけない

親の気づかないうちに子どもの自律神経は乱れています(写真:Pangaea/PIXTA)
今春の新型コロナウイルスによる休校明けに、「子どもの体調がすぐれない」「いつもと様子が違う」と感じた親は多かったのではないだろうか。
急に生活リズムが変わると、内臓の働きやメンタルの安定を司る自律神経が乱れ、身体にさまざまな不調があらわれることがわかっている。
今年は夏休みの期間が自治体によってまちまちだが、夏休み明けはコロナの休校明けと同じような状況が心配される。子どもの自律神経を整えるために親はどんなことを心がければいいのだろうか。『子どもにいいこと大全』の監修者で、小児科医、発達脳科学者の成田奈緒子氏が解説する。

自律神経がちゃんと働かない子どもが増えている!

なんとなく体調が悪いとき、「もしかして自律神経が乱れているのかも?」と考えたことはありませんか。「イライラするのは自律神経の不調のせい」「冷えは自律神経の働きを鈍らせる」などというフレーズを目にすることもよくありますよね。ところが、「自律神経の働きは?」と問われると、その仕組みを正しく説明できる大人は少ないのではないでしょうか。

自律神経は、私たち人間が生きるためになくてはならないものです。毎日、心臓が休みなく血液を送り出しているのも、胃や腸が食べ物を消化できるのも、汗をかいて体温調整をするのも、すべて自律神経のおかげです。

自律神経には“交感神経”と“副交感神経”があり、内臓に対して反対の働きかけをするのも特徴です。例えば、心臓の鼓動を早くさせるのは交感神経、落ち着かせるのは副交感神経。消化を促進するのは副交感神経で、その働きを抑えるのは交感神経です。自律神経は24時間休みなく働き続け、わたしたちの身の周りの環境にあわせて体を整えてくれています。

もし自律神経がきちんと働かなかったらどうなるでしょうか? 暑い場所にいたら体温が上がりっぱなしになり、すぐに熱中症になってしまいます。逆に、寒い場所にいたらすぐに風邪をひいてしまいます。こんな調子だったら、人間は快適な環境から一歩も外に出られないですよね。

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