SNSで仕事を広げる人が実践する鉄板のコツ5選 自分のメモを起点に発信方法を人と少しズラす

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このように、自分のためのメモを淡々と発信しつつも、相手からコミュニケーションしたくなる、つまりプルのコミュニケーションを生むための工夫も仕込んでいく。これがメモをコミュニケーションにズラすコツです。拙著『自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書』で紹介している10のコツの一部を紹介しましょう。

① 意中の人や企業に探される準備をする

メモをコミュニケーションにズラしていくためには、そのメモの存在に気づいてもらい、読んでもらわなければはじまりません。そのメモが、必要としている人に探される準備ができているかどうか。

あくまで「自分のためのメモ」ですから期待値は下げておかねばなりませんが、読んでほしい相手がその発信を見つけられるような工夫だけはしっかりしておく必要があります。そうでなければ、メモはずっと、メモのままになってしまいます。

例えば探してもらうためのキーワードは必ず発信のなかに入れる。〈本のメモ〉なら「著者のフルネーム」「タイトル」、〈イベントのメモ〉なら「イベント名」「登壇者のフルネーム」「主催者名」は外せないでしょう。せっかく書いたのに漢字が間違っていたり、フルネームでなかったり、名称を書き間違ったりしては見つけてもらえませんし、相手にも失礼になります。「ニュースのメモ」でも同様です。

固有名詞は間違いなく、確実に入れる

固有名詞は間違いなく、確実に入れるのが望ましいでしょう。

本を出したばかりの著者、新サービスをリリースしたばかりの企業は、とくに頻繁にエゴサーチをしています。自分の商品が世間でどんなふうに受け止められているかは気になるものです。出版社の編集者も、読者の反応はチェックしています。

あこがれの人に読んでほしい、いつか会いたい、この企業とつながりたいと思うのなら、したたかに淡々と、いつ探されてもいいように準備しておく。つながりたい企業があれば、その企業のサービスについて発信を続けておきます。

会って話をしたいなら直接連絡をとればいい、と思うかもしれませんが、どんな人間かわからない人から「会ってほしい」と言われても警戒され、逆に縁が遠のいてしまうことも多々あります。

一見遠回りに見える道のほうが、じつは近道になります。うまく発信しておけば、相手はあなたに対して感謝し、興味をもってくれます。印象にも残りやすくなります。

著名人にセミナーや勉強会の講師を依頼する場合にも、引き受けてもらえる確率が高くなるでしょう。過去にまったく接点のなかった人が、いきなりホームページの問い合わせフォームから「勉強会の講師をしてくれませんか?」と依頼した場合と、ネットで接点があり、よく自分のことを知ってくれている人から同じ依頼がきた場合と、どちらが安心して返答できるか、想像してみてください。

次ページ最初から反応を期待しすぎるのは禁物
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