SNSで仕事を広げる人が実践する鉄板のコツ5選

自分のメモを起点に発信方法を人と少しズラす

組織に属するビジネスパーソンにこそ発信するメリットがあります(写真:Graphs/PIXTA)
日本ではSNSやブログを実名で利用する人の割合が圧倒的に少なく、Twitterにいたっては匿名が実に7割を超えている。組織によっては炎上リスクを恐れて、個人の発信を禁止していたり、推奨していなかったりすることがあり、ビジネスパーソンにとっても実名での発信はハードルが高い。
そんな状況にあえて「SNS発信は仕事の役に立つ」「組織に属するビジネスパーソンこそ発信しないともったいない」と強調するのは、『自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書』の著者、徳力基彦氏。本書のChapter3「アウトプットをしたたかにズラす」から一部を抜粋・再編集してお届けします。

はじめのうちは、あくまで「自分のためのメモ」

SNSやブログにおける発信は、はじめのうちはなるべく期待値を下げて、あくまで「自分のためのメモ」と思うこと。しかし、ある程度慣れて続けることができるようになったら、今度は小さな工夫を施したいものです。少し工夫をするだけで、自分のためのメモからさらにコミュニケーションが生まれるようになるのです。

コメントがつくなどしてくると、人とのつながりができ、ネットワークが広がっていきます。発信が相手の記憶に残り、印象、信頼感が形成されていきます。それらがネットの世界を超えて、リアルにまで反映されるようになってくるのです。

自分のためのメモからコミュニケーションを生むコツは、発信の方法を人とは少しズラすことです。メモの書き方、発信の仕方をズラすと、メモを起点にコミュニケーションが生まれるまでの時間を短縮できます。

それも、プルのコミュニケーションのメリットをうまく利用します。つまり、「読んで読んで」とプッシュのコミュニケーションで「押す」のではなく、相手がメモを読みたくなるように工夫をして、相手を「引き寄せ」ていきます。一見回り道のように見えますが、このほうが結果的に近道ができ、拡散のスピードも速くなります。

例えば、ぼくは興味のあるスタートアップが出てきたら、まずその会社の興味あるサービスや商品のニュースをもとにブログを書きます。創業したばかりのスタートアップはたいていエゴサーチ(自分の名前や自社名で検索すること)をしていますから、先方がぼくのブログを見つけて、「書いてくれてありがとうございます」などと会話をもちかけてくれます。

自分からいきなり「お話を聞きにいってもいいですか?」と言うより、「ブログで紹介してくれた人」という状態からスタートできるので、コミュニケーションのハードルが下がります。リアルの出会いにつなげるのもはるかにラクになるのです。

メディアに顔を売りたいと思ったときも、いきなり「会ってもらえませんか?」と言うより、そのメディアに合うメモをブログ上に30本ぐらいアップしておき、「こういう感じの記事を書けます」と言ったほうがはるかに会ってもらいやすくなります。

次ページ相手からコミュニケーションしたくなる工夫を仕込んでおく
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