SNSで仕事を広げる人が実践する鉄板のコツ5選 自分のメモを起点に発信方法を人と少しズラす

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⑤量より質、数より熱量を重視する

ブログやSNSにはPV数、リーチ数、フォロワー数といった「数字」が表示されます。それが日々増えたり減ったりすると気になってしまい、ついつい何度も見てしまいます。「1カ月以内に2000フォロワーを獲得する」とか「月間10万PVをめざそう」などと高い目標を掲げても、たいてい思うようには増えません。そうするとおもしろくなくなり、発信をやめてしまう人がいます。

くりかえしになりますが、基本は「自分のためのメモ」です。数字に関心を寄せすぎないようにしましょう。数字に一喜一憂するよりも、コミュニケーションできる同じ業界の仲間がいるかどうか、日々ウォッチして勉強をさせてくれる師匠を見つけられたかどうかといった点に着目したほうが、よほど仕事のためになります。

ほんの数人でも大きな価値観のある人が集まる

仲間や師匠を得るためには、自分の価値観や興味、意見を積極的に出すような発信がいいでしょう。すると自分と似た立場にある人、同じ業界や近い業界の人、同じ価値観の人が集まってきてくれます。それはほんの数人であっても、リアルのつながりと変わらない、大きな価値のある人たちです。

コミュニケーションのないフォロワーがたくさんいるよりも、はるかに質のよい、熱量のある価値です。交流ゼロの無言のフォロワーより、自分に興味をもってくれてコミュニケーションができる仲間を増やす意識で発信していくのです。

『自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書』(朝日新聞出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

時には思いがけず発信がバズって、PV数が激増する経験をする人もいるかもしれません。たくさんの人に読まれるとコミュニケーションが増える可能性があり、それはいいことなのですが、こわいのはその後です。同じPV数が得られないと満足できなくなってしまうのです。

でも、ぼくらビジネスパーソンが発信する目的は、PV数ではなかったはず。そして発信を読んでくれた1PV、1フォロワーを、単なる数字と思わず、「1人」と出会ったと認識する。リアルで1人、友人が増えたらそれは大きな出来事だと思います。ネットも同じような考えです。1人でも数人でも、自分のおしゃべりを聞いてくれて、コミュニケーションをとれる人がいるのは、それだけですばらしいことではないでしょうか。

徳力 基彦 noteプロデューサー、ブロガー

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とくりき もとひこ / Motohiko Tokuriki

NTTやIT系コンサルティングファーム等を経て、アジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。代表取締役社長や取締役CMOを歴任し、現在はアンバサダープログラムのアンバサダーとして、ソーシャルメディアの企業活用についての啓発活動を担当。note株式会社では、noteプロデューサーとして、ビジネスパーソンや企業におけるブログやソーシャルメディアの活用についてのサポートを行っている。
個人でも、日経MJやYahooニュース!個人のコラム連載等、幅広い活動を行っており、著書に「顧客視点の企業戦略」、「アルファブロガー」等がある。

 

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