家の掃除より心の掃除を
4人とも、自分が着飾ることにはケタ外れの金銭感覚を持ち、豪華なキッチンを備えているのも共通していますが、3人はお料理をあまりしません。そのうちのひとりは「着ているものは他人に見えるが、食べているものは他人に見えないから、簡単でいい」とさえ言っていました。見栄っ張りもここに至れりです。
家より先に心を掃除すればいいのにと、彼女たちと話すたびに思ってきました。心磨きを忘れた人たちは、なぜか他者を傷つける言葉を平気で使い、どんなに注意されても聞く耳を持ちません。つねに自分がいちばん正しいのです。
家は広くてきれいですが心が狭く貧しいのです。私が時々、食べることに関心のない人とは友だちになりたくないと申し上げていますのは、かくも深い事情があったのです。そんな人たちに育てられる子供たちこそ、迷惑なものです。
しつけより、豊かな心を育むことが大事
彼女たちの話になるとついつい力が入り、ご相談を寄せていただいた本題から多少脱線しましたが、母親の掃除下手など小さな問題だと、見事な(?)実例を挙げて証明したかったのです。彼女たちは、自身の背中で掃除の仕方を子供たちに見せたはずですが、ほぼ成功していません。彼女たちの子供たちは、高い確率で掃除下手です。興味がわいて念のために計算してみましたが、15人中、きちんと整頓できるのは4人です。
わが家では、掃除があまり上手でない私が同じ条件で育てましたが、私より掃除が上手な子、下手な子2対2です。親の背中やしつけを超えたところにも原因があるように感じています。
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