コロナ後「モメない職場」がますます危うい理由

「生産性」と「幸福感」を両立させる方法

写真左より、サイボウズ社長の青野慶久氏、プロノイア・グループの代表であるピョートル・フェリクス・グジバチ氏(写真提供:朝日新聞出版)
在宅勤務、オンライン会議、ハンコ不要――新型コロナウイルスの影響で、ビジネスパーソンの働き方やチームのあり方はどう変わるのか。「チームの生産性」と「メンバーの幸福感」を両立するチームワークメソッドを明らかにした『「わがまま」がチームを強くする。』を上梓したサイボウズ社の社長・青野慶久氏が、『世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法』などの著作のあるプロノイア・グループの代表、ピョートル・フェリクス・グジバチ氏と対談を行った。前編記事に続き、その様子をお届けする。
前編記事:会社員が主張していい「ワガママ」正しい境界線

コロナで大きく変わる、チームでの動き方

青野:オンラインでのリモートワークが進むと、時間もバラバラ、場所もバラバラで働くビジネスパーソンが増えます。そんな「個の時代」にチームワークを高めるには、今まで以上に情報を共有していかないといけないでしょう。

コロナ前のようにみんなが同じ部屋に集まっていれば、ほかの人の声も聞こえてきたし、顔色も見ることができた。でも、それが見えない、聞こえないわけですから、メンバー全員が意識的に情報を公開して、お互い確認しながら働くことが、ますます重要になってくるはずです。

それは単に1人ひとりが心がけようというのではなくて、やはり会社の風土がそうなっていかないといけない。「お互い隠し事をしない、ウソをつかない、情報公開・情報共有が大事な働き方なんだよ」ということを、組織全体の風土としてつくっていくことが大事だと思います。

ピョートル:日本企業はそれがとても苦手ですよね。そもそもオフィスで「本音」が言えないじゃないですか。情報というのは、何も仕事内容だけじゃなくて、怒っているとか悲しいとかうれしいとか幸せとか、そういうメンバー1人ひとりの感情も含まれます。ところが、会社の中ではそれを持つことすら許されないようなバイアスになっている。青野さんがよく「モンスター」と呼んでいる悪い企業文化ですが。

青野:社長が知っている情報をなかなか出さないとか、部長が今日誰と会っているのかメンバーに教えないとか、階層による「情報格差」という、情報公開・情報共有とは逆の風土が強固に残っています。こうした悪習=モンスターを退治していくためにも、メンバーの感情も含めて、インターネットのようにどんどん情報をオープンにして、見える化・フラット化していくことが重要だと思いますね。

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