会社員が主張していい「ワガママ」正しい境界線 コロナで劇変する、会社員の「常識・非常識」

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写真左より、サイボウズ社長の青野慶久氏、プロノイア・グループの代表であるピョートル・フェリクス・グジバチ氏(写真提供:朝日新聞出版)
在宅勤務、オンライン会議、ハンコ不要――新型コロナウイルスの影響で、ビジネスパーソンの働き方やチームのあり方はどう変わるのか。
「チームの生産性」と「メンバーの幸福感」を両立するチームワークメソッドを明らかにした『「わがまま」がチームを強くする。』を上梓したサイボウズ社の社長・青野慶久氏が、『世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法 』などの著作のあるプロノイア・グループの代表、ピョートル・フェリクス・グジバチ氏と対談を行った。その内容を2回に分けてお届けする。今回はその前編。

もう会社に会議室はいらない

青野慶久(以下、青野):コロナ禍の影響で、在宅勤務のほうがいいと考えるビジネスパーソンが増えていますね。サイボウズでは6月上旬の時点で、約9割のメンバーが出社していません。

弊社の出社率はコロナ前から約7割。約3割は会社に来ないで仕事をしていたので、あらためて全メンバーに在宅か出社か、希望を聞いてみたら、当面は5割・5割に落ち着きそうです。

家で仕事をしたい・出社したい、どちらも個人の欲望=わがままですが、両方ありというのが僕の考え方。それは、あくまでも本人の選択に任せたい。いま企業のマネジメント層には、どちらのわがままにもちゃんと応えることが求められていると思います。

ピョートル・フェリクス・グジバチ(以下、ピョートル):自粛要請が解除された直後、私が経営する会社のメンバーが「大阪に出張したい」と言ってきた。在阪企業のクライアントと直接会って打ち合わせしたいと。まさにわがままですね。

僕は自粛要請が出るよりもかなり前から、メンバーがお客さんに会うことを禁止していました。「どうしても必要であれば、相手はもちろん、僕の許可をもらってから会ってね」と。話を聞いたら、会わなくても済みそうな内容だったので、大阪出張は許可しませんでした。

そして、「この機会に、どこまでオンラインで仕事ができるのか、もっとチャレンジしてほしい」と伝えました。出張にしろ出社にしろ、その行動がどれだけいまのプロジェクトにインパクトを与えることなのか、一人ひとりがよく考えて行動してほしい。ウイズコロナでは、そういう思考がますます大事になってくるのではないでしょうか。

青野:サイボウズでは、コールセンターは一時的に閉めざるをえませんでした。お客さんとシステムの話をするので、在宅だとセキュリティーの問題があるということで。それ以外の仕事はほぼ在宅でできました。

例えば、会議はすべてオンライン。僕自身、オンライン会議のよさに目覚めましたね。全員が横並びで声も聞き取りやすいし、すぐ集まれるし解散できるし、これからも全部オンライン会議にすべきではないかと思っています。もう会社に会議室はいらないんじゃないかと。

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