年収ダウンはあと数万円が限界?--ビジネスパーソンの就業意識調査
「仕事には満足しているが、収入には不満」、「会社自体のネームバリューは意識しない」、「3人に1人は定年まで勤めるつもり」。NTTデータ経営研究所が行った調査により、ビジネスパースンの就業意識が明らかになった。
約6割が収入に不満
企業で働くビジネスパーソン(正社員)は、現在の収入にどの程度満足しているのか?調査によると、「大いに満足している」は全体で2.6%にしかすぎず、「どちらかといえば満足している」(33.8%)と合わせても4割弱(36.4%)であった。
「大いに不満がある」(20.6%)と「どちらかといえば不満がある」(43.0%)を合わせると、収入に不満がある割合は6割強(63.6%)にも達する。
従業員規模別に比較をすると、規模が大きくなるほど収入満足度が高くなっている。大手企業における処遇が、中小企業よりも安定しているようだ。
年収を50~100万円アップして欲しい
「年収があと最低どのくらいアップして欲しいか」との質問に対する回答で、最も多かったのは「50~100万円未満」(32.1%)。その次に多かったのが「100~200万円未満」(29.7%)で、両者を合わせて「50~200万円未満」の割合が6割強(61.8%)を占めた。
これを男女別に比較すると、「100万円未満」とする割合は、男性で約4割(40.2%)であるのに対し、女性では7割以上(74.9%)に達しており、男性と比較して女性の場合は、より小額の処遇条件の改善によって満足度の向上が期待できることがわかる。
どのくらいの年収ダウンに耐えられるか?
ビジネスパーソンはあとどの程度の年収ダウンに耐えられるのか?「10万円未満」と回答した割合は過半数(54.6%)を占め、次いで「10~30万円未満」は約2割(20.9%)だった。