最下層芸能人5人、コロナ禍の阿鼻叫喚な生活

バイト先が休業、親に土下座動画、草を食べる

仕事は激減、彼ら、彼女らは引退さえできず阿鼻叫喚の生活を送っています(写真:BongkarnThanyakij/iStock)

連日、あらゆるメディアで新型コロナウイルスの影響が報じられていますが、生き方や人間関係のコンサルタントをしている私のもとにも、さまざまな声が届いています。その中には、自らを「最下層の芸能人」と呼ぶ人からの悲痛な叫びのような声も少なくありません。

現在は、テレビ番組の収録、舞台やライブ、ファン向けイベントなどが中止・延期になり、大半の芸能人たちは開店休業状態。ネット上では、芸人による「ギャグつなぎ」やアーティストによる「うたつなぎ」、YouTubeやインスタライブでの動画配信が話題を集めるなど、多くの芸能人が苦しい中でも人々を楽しませる発信をしています。

しかし、自称「最下層芸能人」たちに言わせれば、「話題になっているのは、それなりに売れて芸能だけで食べていける人だけで、自分たちのような無名の人が発信しても見てもらえない」とのこと。「日ごろ、生活していける以上の報酬が得られ、まとまった貯金もあり、その気になればネット上で稼げそうな芸能人だけが話題になっている」というのです。

では、自称「最下層芸能人」の彼らは、現在どのような生活をしていて、どんなことを嘆き、何に希望を見いだそうとしているのでしょうか。私が見聞きした俳優、芸人、フリーアナウンサー、アイドル、ピアニストの声を挙げながら、厳しい現実を掘り下げていきます。

帰省できず北陸の両親に土下座動画

最初に書いておきたいのは、彼らは自称「最下層芸能人」であること。ここで挙げる人は全員それなりの芸能事務所に所属している芸能人であるにも関わらず、苦しい日常を余儀なくされているのです。

1人目の自称「最下層芸能人」は、俳優の高木さん(仮名、32歳男性)。高木さんは中規模の映画や深夜ドラマへの出演はありましたが、「役名なし」の仕事ばかりで、俳優だけでは食べていけず、居酒屋、コールセンター、舞台設営会社でアルバイトをかけもちしていました。しかし、新型コロナウイルスの影響で、居酒屋と舞台設営会社は休業、コールセンターは人員削減で、当面の仕事がなくなっただけでなく、事実上のリストラ。貯金もない高木さんが頼ったのは北陸地方に住む60代後半の両親でした。

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