最下層芸能人5人、コロナ禍の阿鼻叫喚な生活 バイト先が休業、親に土下座動画、草を食べる

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3人目の自称「最下層芸能人」は、フリーアナウンサーの香奈さん(仮名、29歳女性)。大学時代はミスコンで入賞するほどの美貌を持ちながらも有名番組への出演はほとんどなく、独立放送局とケーブルテレビのリポーターや、結婚式の司会を務める日々が続いていました。しかし、新型コロナウイルスの影響でリポーターも結婚式司会の仕事もなくなってしまい、収入ゼロの生活に転落。香奈さんは「高校時代にアルバイト経験があるスーパーで働くしかない」と思い、近所の店に雇用を直訴したそうです。

「なんとかスーパーに雇ってもらえましたが、早朝の品出し補助だけでキツいうえ、あまり稼げません。でも他に選択肢がないので続けていくしかないと思っています。私なんて『芸能事務所に所属している』というだけで固定給もないし、事務所に相談しても『何とかしてあげたいと思っているけど事務所も厳しい』と言われるだけで放置されているので、続けていく自信がなくなってしまいました。『クビ』とは言われませんが、私が必要な人材じゃないことはわかりますから……。今年30歳になるので潮時なのかな」

香奈さん以外にも、グルメリポーター、通販番組アシスタント、ラジオDJ、イベント司会をメインに活動する女性たちから、「仕事がない」「事務所からのサポートもない」「辞めることを考えている」という声を聞きました。なかでも、既婚者は家族のサポートを受けられるのに対して、独身者は不安と孤独に襲われているようです。

芸能人の中には芸能事務所に所属していながらも固定給がほとんどない、事実上のフリーランスという人が多く、安定や保証という意味では、リスクの高い職種と言えるでしょう。

100円の焼きそばとラーメンの日々

4人目の自称「最下層芸能人」は、アイドルの陽菜さん(仮名、年齢非公表女性)。彼女は2度のグループ活動を経て、1年前にソロアイドルとなった地下アイドル。ファンの購買数が収入に直結するビジネスモデルで、「毎月20万円くらい稼げていたためアルバイトはしていなかった」そうです。しかし、新型コロナウイルスの影響でライブができない現在は無収入に転落。有料のネットサイン会や1対1のライブトークなどを収入源にするアイドルも現れていますが、陽菜さんはまだ新たな策を見いだせていないようです。

「投げ銭やライブトークで稼げたらいいんですけど、私も事務所の人もそういうことに詳しくないし、まだソロになって1年ちょっとなのでお金を使ってくれるファンが少ないという弱みがあります。露出を激しくして稼ごうとしている子も知っていますが、本当のファンはアイドルにそれを求めないので、かえって危ないと思うんですよね。今は貯めておいた30万円の貯金で生活していますが、怖くてお金が使えないので、100円ショップの袋入り焼きそばやラーメンばかり食べています。本当はカラオケで新曲の練習もしたいけど、休業中でそれもできなくて発狂しそうです」

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