リクルート、東南アジア攻略のカギは?

「ローカライズ」の戦略のキーマンに聞く

 リクルートが、2015年のASEAN域内移動自由化に向け、東南アジアにおけるオンライン旅行予約事業を加速させている。2012年にはインドネシア・ベトナムの現地企業と、2013年にはフィリピンの現地企業と合弁で新サービスを開始した。
 域内で事業を運営するうえでの具体策、そして得られた教訓について、同社のアジア事業のキーマンにベトナム・ホーチミンで話を聞いた――。
リクルートホールディングス グローバル販促 アジア販促事業推進室 室長 伊達寛氏

2015年のASEAN域内移動自由化に向け加速

リクルートが、東南アジアにおけるオンライン旅行予約事業を加速させている。2012年5月にインドネシアの国内旅行予約サイト「PegiPegi」、同年11月にベトナムの「Mytour.vn」を、2013年3月にはフィリピンの「TravelBook.ph」を現地企業と合弁で開始した。

その背景には、ASEANが進める域内移動自由化の動きがある。昨年4月に開かれたASEAN首脳会議では、ビジネス目的の域内の移動についてビザを免除する「ASEANビジネストラベルカード」制度の導入を、2015年までに目指すことが決定。また、観光客についても同様にビザの免除を目指している。

同社はこうした情勢を追い風にしようと、まずは各国での国内旅行を対象としたサービス基盤を強化している。海外旅行においては「発地(出発する場所)」と「着地(到着する場所)」のうち、発地を抑えることが重要で、結果的にそれが将来の海外旅行市場における競争優位性になると考えているからである。

また、ASEANにおいては「国内旅行」の需要が大きい。域内で行われる全旅行のうち、約7割以上を国内旅行が占めると言われている。

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