今回のバブルはもう1回膨らむかもしれない

今は「買い」か「売り」のどちらを選択すべきか

これまでは、世界の工場でかつ大きな消費地でもある中国経済の停滞が、世界の需要の低迷や製造業のサプライチェーンの分断等を通じて、世界の経済、ひいては企業業績にマイナスの影響を与えることが主な経済的懸念材料だった。OECD(経済協力開発機構)が3月2日に発表した予測では、その効果は2020年の世界の成長率で、以前と比べてマイナス0.5%程度の下方修正だった(2.9%→2.4%)。

上記の予測は、中国以外での感染拡大の影響を含んでいない。それでは、どこまで悪化するのかというと、当面、悪くなりそうだとは分かっても、影響の大きさが掴めない。

世界経済へのネガティブな影響が拡大しそうなことがもたらす利益予想の下方修正と、影響のマグニチュードに不透明感が増したことに伴うリスクプレミアムの拡大が今回の暴落の直接的な原因だと理解できる。

オバゼキ先生の「バブル崩壊説」

さて、故・ぐっちーさんご逝去の後、しばらく喪に服して空席となっていた本連載の執筆陣に、先週、満を持してオバゼキ先生(小幡績氏)が加わった。そして、初回から特大のホームランを飛ばされた。

先週の段階で、波乱気味の相場を、アメリカ株式のバブル崩壊過程であると断じて、「株価はまだまだ下がるに違いない」と言ってのけたのだった。登場初回にして、このインパクトは凄い。およそ株価の予想として、何が起こればこれ以上の的中と言えるのかが思い浮かばないくらいの神がかり的予言であった。

実は、筆者も、アメリカの資本市場がバブル気味であったことについては、同意見ではあった。故・ぐっちーさんのご逝去を悼む記事に書いたが(「ぐっちーさんが教えてくれたアメリカ経済のリアル 『バブル崩壊の予兆』がちらほら見えてきた」(2019年9月29日))、劣化しつつ拡大するアメリカの社債市場がキナ臭いと思っていた。

その後の考えも含めて整理すると、バブル形成の構図は以下の5通りだ。

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