ついにアメリカの巨大バブル崩壊が見えて来た

株価の大乱高下めぐる「6つの鍵」で読み解く

ついに長かった「アメリカのバブル」が完全に崩れ出したのか(写真:ロイター/アフロ)

今回から、山崎元氏やかんべえ(吉崎達彦)氏とともに、新たに持ち回り連載を担当することになった小幡績です。これから頑張っていきたいと思います。

さて、世界は新型肺炎に振り回されているが、金融市場ももちろん例外ではない。アメリカの株式市場は史上最高値を更新し続け、「今年はどこまでいくか」、と一般的には期待されていたところだった。それにもかかわらず、新型肺炎による世の中の混乱以上に、株式市場は混乱している。今日は、なぜ、世界的に株価が乱高下しているのか。その謎を解き明かしたい。

「6つの鍵」から出てくる「答え」とは何か?

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

第1の鍵は、世界的な乱高下ではない、ということである。中国の上海市場は2月頭、最初に暴落が起きたが現在は反発局面が続いており、多少の乱高下はあるものの、回復トレンドをたどっている。

新型肺炎の震源地であり、生産が最も落ち込んでいるのは中国であり、前代未聞の中国の生産指数が約70%下落したにもかかわらず、暴落したのはアメリカ株などだ。これはなぜか。

私のゼミの卒業生が言うには「中国では外出できず、みんな暇すぎてデイトレばっかりやっているので中国株は上がっている」、ということだが、彼女が大のデイトレ好きなだけに、これは割り引いて聞く必要がある。

第2に、実際、新型肺炎発生が世界的な話題となり、上海株が暴落し、日本がダイヤモンド・プリンセス号で慌てふためく中、2月12日にアメリカのダウ平均は史上最高値を更新したのだ。中国の生産がストップし、世界的な生産ネットワークが大きなダメージを受けるのは間違いないのに、株価は上昇したのである。これはなぜか。

第3に、新型肺炎がアメリカに上陸したとはいえ、アジアあるいは欧州大陸の一部(イタリア、イラン)に比べれば、まだ無視できる程度であり、また、生産や消費への新型肺炎の影響は現時点では劇的に小さいうえに、今後も拡大するとは思えない。さすがに今の日本でも、民主党の大統領候補者選の集会はことごとく禁止または自粛となるだろう。アメリカはまったく状況が違い、新型肺炎の生活への影響はまだ無視できるほどに小さい。

次ページ残りの「3つの鍵」とは?
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 働き盛りでがんになった人たちの行動
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の勝者と敗者<br>不動産 熱狂の裏側

実体経済の悪化を尻目に、国内外から熱い視線が注がれる日本の不動産。業界の雰囲気とは対照的に、上場不動産会社の株価は軒並み軟調です。コロナ後の新常態で誰が笑い、誰が泣くのでしょうか。現場の最新情報を基に不動産市場の先行きを展望します。

東洋経済education×ICT