今回のバブルはもう1回膨らむかもしれない

今は「買い」か「売り」のどちらを選択すべきか

株価の暴落にがっくりするトレーダー。だが今回のバブルはしぶとく、また膨らむかもしれない(写真:AP/アフロ)

世界の資本市場が荒れている。後に「新型コロナショック」と呼ばれることになるのだろうか。

暴落の原因は、いったい何だったのか?

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

「資本市場の総本山」ともいうべきアメリカの株式市場は、過去3週間の間にNYダウで1日に1000ドル以上の前日比上下を8回も演じている。まるで新興国の株価指数のようで、「株式市場には成熟などあり得ないのだろうか?」と問いかけたくなる。

筆者は、現在ファンドマネージャーの仕事をしているわけではないし、日頃、株価の動きをあまり気にしないのだが、日経平均株価が1000円以上下げた9日の月曜の夜(正確には10日の朝)には、久しぶりにニューヨークの株価が気になって目が覚めた。

2013ドルを超えるNYダウの下げを見られたのだから、目の覚まし甲斐があったと思った。ところが、ほんの3日後の12日にNYダウは2352ドルの下げを演じ、下げ幅のレコードはあっさり更新されてしまった。アメリカ株がこの調子では、日本の株価が無事なはずもなく、週末13日の日経平均終値は1128円安の1万7431円となった。

さて、この相場変動(端的に言うと「暴落」)をどう理解するべきなのか。

表面的な材料としては、主として中国だけの問題だと思われた新型コロナウイルスによる肺炎の感染が、イタリアを筆頭に欧州諸国へ広がった。さらにアメリカにも全土レベルへと拡大していることによる、経済活動の悪化観測が「新たな悪材料」(情報のネガティブな差分)として、市場に追加されたことが原因だ。

11日にはアメリカが英国を除く欧州からの渡航者に入国禁止を発表した(この日のNYダウは1464ドルの下げだった)。今更の感なきにしもあらずだが、WHO(世界保健機構)はパンデミック(感染症の世界的大流行)を宣言した。

次ページOECDの予測では新型コロナの影響がつかめない
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