「ブレスト」と「井戸端会議」の決定的な分かれ道 まずは「主催者」「参加者」を明確にしよう
ブレストの価値を高める4つのルール
みんなの脳を嵐のようにかき混ぜて、大量のアイデアを嵐のように出し合う。このブレストを上手に使いこなせるかどうかで、組織そのものの強さが大きく変わるといっても過言ではない。1人で考えるよりも、衆知を集めてアイデアを出し合うと、相乗効果や連鎖反応が生まれ、斬新なアイデアが飛び出してくる。
ブレストが機能して成立するには、いくつかのルールがある。「批判しない」「自由に発言する」「質より量を重視する」「アイデアの結合、連想、便乗をする」という4つの原則を教えられることが多い。それらも加味して、違う観点も加え、私なりに整理したルールは次の4つである。
2. 相手を否定しない
3. 主催者を明確にし、参加者は主催者を支援する
4. アイデアを取り入れるかどうかは主催者が決める
以下、それぞれ解説していく。
ブレストは、テンポが大事だ。誰かの意見やアイデアを聞いて、頭に浮かんだことをすぐに発言していく。ときには稚拙なアイデアでも構わない。テンポよく次から次へと発言が続くことが大切なのだ。だからこそ、思いつたら、すぐに発言することが求められる。
そして、「心理的安全性」が確保されているのが絶対的な条件だ。一見すると稚拙と思えるアイデアや、逆に常識を超える突拍子もないことを言い合うには、安心していえる雰囲気があることが前提になる。
「こんなことをいうのは恥ずかしい」
「こんなことをいったらバカにされるかもしれない」
こうした不安があると、思ったことを忌憚なくいうことはできない。だが、実際にはブレストと称する場で「心理的安全性」が保証されていないことは少なくない。ブレストをしているつもりでも、沈黙だけが長く続くのはそのためだ。「心理的安全性」が確保されていてブレストも機能していると、バカなことでも気にせずに言える。そのバカなひと言に触発され、会話が広がりアイデアも広がっていく。
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