BMW「2シリーズグランクーペ」は何とも程良い 大型化した3シリーズより小さく使い勝手十分

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最近のBMWに乗ると、やっぱりこの会社は”エンジン・メーカーだなあ”と感心するような、よくできたエンジンにお目にかかります。3シリーズしかり、Z4しかり。でもって、2シリーズグランクーペも同様。背中がぞくぞくっとする感覚です。

後席もヘッドルーム、レッグルームともに大人に十分な広さ(写真:LEON編集部)

それにはシャキッとした足回りと、正確なステアリングが貢献しているはず。ワインディングロードでは、ステアリングホイールやアクセルペダルの微妙な入力にすかさず反応。スポーツカー的な操縦感覚が味わえるんです。

やっぱりこの4ドアクーペのスタイルだったら、このスポーティーなドライブトレインしかないな、とひとりごちて、その後、まあものは試しと220dグランクーペに乗ってみました。ところが、これがなんと、目からウロコの気持ちよさ。

220dグランクーペのエンジンは…

995cc 4気筒ディーゼルエンジンは、最高出力140kW(190ps)と最大トルク400Nm。最大トルクは1750rpmから発生するだけあって、低速域でも力強いフィールです。

足回りは「あえて1シリーズより快適方向に仕上げた」とBMW本社でこのクルマのシャシー開発をしたエンジニアが言うように、しなやかです。高速では、いや、どんな道でも、路面の凹凸は丁寧に吸収。かといって、乗員がぐらぐら揺れる場面も皆無。びしっとしているんです。

路面からの騒音も、エンジン音も、風切り音も見事シャットアウトしている車内。上質感があって、居心地は抜群。電動車の夜明け前ともいえる今ですが、ICE(内燃機関)使っていいクルマを作るBMWの底力をたっぷり見せつけられました。

そうそう、コネクティビティや運転支援システムの分野でも、BMWはけっこう進んでいるんです。2シリーズグランクーペにも、スイッチ押してリバースギアに入れると、直前の50メートルの軌跡に忠実になぞって、車両が自動で後退してくれる「リバースアシスト」搭載なんです。

ドライブモードセレクターは3つのモードが選べる(写真:LEON編集部)

今回、ユーラシア大陸最西端というロカ岬に、後学(なんの後学かはさておき……)のために立ち寄りました。そのとき、ちょっと狭めの駐車場からバックして出るのに、リバースアシスト、役立ってくれました。この便利なシステムに慣れると、なしではいられなくなるかも。ヤバい先進技術です(ホメ言葉)。

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