BMW「2シリーズグランクーペ」は何とも程良い 大型化した3シリーズより小さく使い勝手十分

拡大
縮小

インフォテイメントでは、ボイスコントロールで音楽ストリーミングの「スポティファイ」が使えるようになっていました。「プレイ」のあとにアルバム名やミュージシャン名を言うと、クラウドのアーカイブから楽曲をひっぱりだしてくれるのですよ。

例えば「プレイ、ビリー・エイリッシュ」と言ってみて、うまく通じると、「ノータイムトゥダイ」とか「バッドガイ」がずらずらっとモニター画面に出てきて楽曲がかかります(ちなみに「アイリッシュ」ではなく「エイリッシュ」と言うのです)。

ハーマンカードンのスピーカーは中音域が得意なようで、ちょっと上品な音づくり。ベース音は抑えめで、クラブ系音楽より、民族音楽やジャズ、それにちょっと前のロックや管弦楽などがキモチよく響きます。オヤジさんに向いているってことですね。

できのいい4ドアをお探しのオヤジさんにオススメ

コクピットのデザインは、基本的にBMWに共通した「ドライバーオリエンテッド」と呼ばれるコンセプトが採用されています。スイッチ類は、BMWに乗ったことがある人なら、すぐに操作できます。

シートの作りはよく、疲労知らずでドライブできました。後席も予想以上に広くて、大人2人で快適に座っていられます。ただ、乗りこむときだけは、低めのドア開口部に頭をぶつけないよう、ここだけは要注意ですよ。

堂々としたリアビュー(写真:LEON編集部)

日本で発売されたのは、1498cc3気筒ガソリンエンジンの「218iグランクーペ」(369万円~)と、ここで紹介しました「M235i xDriveグランクーペ」(665万円)。218iグランクーペはまだ試乗できないので、なんとも言えないのですが、220dの印象からすると、かなり期待できそうです。

1.5リッターエンジンも、基本的にシャシーを共用する新型「118i」では、充分なパワーがありました。なので、できのいい4ドアを探しているオヤジさんには、予算に合わせて、どちらのモデルを選んでも、満足いく買い物になるんじゃないかと、お伝えしておきたいと思った次第です。

(文:小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト)

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT