さらに、昨今の状況も影響しているという。
「ここ数年、TOBに発展する案件が増えてきたこともあって、以前に比べ世間的な抵抗感が少なくなってきた。もちろん案件ごとに事情が違って一概には言えないが、敵対的買収案件であっても、以前より融資しやすくなっているのは確かだ」
つまり銀行は、敵対的買収案件に対しても「是々非々で臨む姿勢に転じた」(メガバンク幹部)というわけだ。
だとしても、今回の前田道路をめぐる敵対的買収については、少々事情が違う。TOBの過程で、前田道路がある“奇策”に打って出たからだ。
特別配当で浮上した減損リスク
前田道路は2月20日、1株当たり650円、総額約536億円の特別配当を2020年3月期に実施することを臨時株主総会にかけると発表した。これまで計画していた配当を含めると、今期の配当総額は600億円を超える。
この記事は有料会員限定です
残り 1013文字
