ユーチューブを凌ぐ、ネットフリックスの今 様変わりした、米国人の映画鑑賞方法

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米国のレンタルビデオ文化を変えたのが、ネットフリックスだ(写真:AP/アフロ)

現在、アメリカのインターネットトラフィックの半分は、ネットフリックスとユーチューブの利用によるものとされている(サンドヴァイン調べ)。そして、ネットフリックスの利用は人気のユーチューブをも上回り、それ自体でほぼ3分の1を占めるほど利用が多い。

日本での知名度はそれほど高くないが、アメリカでネットフリックスと言えば、誰もが知っているサービスだ。そしてブロードバンド接続を持つ家庭ならば、ほとんどが利用していると言っても過言ではないだろう。

サービス開始1年で24万人が殺到

ネットフリックスは1999年に創設された会社で、映画DVDの新型のレンタルでサービスを開始した。共同創業者のリード・ヘイスティングスは、現在もCEO(最高経営責任者)を務めている。

ネットフリックスは、今ではレンタル映画の常套手段ともなったインターネットと郵送を組み合わせたレンタル・モデルの考案者だ。見たい映画を選ぶのは、インターネットのリスト上で。それをクリックすれば数日後にはDVDが郵送で届く。見終わった後は、同封の返送封筒にDVDを入れて投函するだけ。次に見たい映画をリストアップしておくと、返却が確認されると同時に次のDVDが送られてくる。

見たかった映画がどんどん送られてくるし、返却期限を気にする必要もない。料金は何本観ても月額制で、1度に借りたい映画が1本ならばたった7.99ドルと、映画館へ見に行くよりも安い。うまく回して行けば、1カ月に20本前後の映画だって見られるだろう。

当時、映画をレンタルするのは手間がかかった。ブロックバスターなどの映画レンタルショップの会員になり、店へ行って観たいDVDを探し出し、1週間などのレンタル期間が終われば、それをまた返しに行くという方法が当たり前。いちいち出かけて行くのも面倒だったが、うっかり返却日を過ぎると、目をむくような遅延金が課された。ゆっくり映画を楽しみたいのに、キチキチと公共図書館から本を借り出すような几帳面さが要求されたのだ。

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