学問を通して社会悪を憎み、正義のために生きる人たち
佐野さん(仮名)。家庭は経済的には恵まれていて両親はどちらかといえば保守的。頭脳明晰な彼・彼女たちは学ぶことを通して社会悪を憎む心が人一倍強くなった人たちです。
彼・彼女たちのご兄姉の就職先は外務省や大企業で、一流大学出の彼らも就職先は望むままだったのに、そこには関心がありません。出身地差別や民族的差別、不当労働に関する問題や、海外の抑圧された民族や人々のための研究者や指導者の道を選びました。
年齢を重ねてもとても純粋な心の持ち主で、地球の反対側にいる人たちの不幸も無関心ではいられない想像力豊かな人たちです。相続した莫大な財産を、「社会悪を少しでも減らすために」寄付した筋金入りもいます。
話題がどの分野に及ぼうともブレルことがない、誠実で強くて優しさで一貫している彼らは、神経質では務まらないからか楽天的でユーモアもたっぷり。「無知こそ大敵」という警鐘を常に鳴らしてくれる人たちです。
実るほどこうべを垂れる稲穂かな
他にも世界的に有名な学者や起業して大成功された企業のトップなのに偉ぶらず、私のような凡人にも対等に、否、むしろ敬意をもって接することが自然体の方に人格の高さが窺われ、とても魅力を感じます(直接間接に知り得た素敵な有名人は、あえて取り上げていません)。
以上のように私が魅力を感じる人たちは、自分や自分の家族さえ良ければ幸せという人や、弱者の痛みに寄り添う心や想像力のない人、一流校出身とはいえ上には上がたくさんいらっしゃるのに、少し平均より秀でているからと偉そうぶったり、上から目線で他者を小馬鹿に見下す人たちは入っていません。
ですから魅力的な人に会った時の私の関心はいつも、出身大学より、どのような環境で、何をどのように学べば、かくも魅力的な人格が形成されるのかに向くのです。何がどのように影響しあうと、そのようになるのやら、、、、?
確定した秘訣というよりは、何ごとに対しても何びとに対しても、まずは謙虚に柔軟に、学ぶ姿勢が鍵の一つのように感じています。
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