「若者の本離れ」がこんなにも加速した5つの理由 今や「マンガでさえ」昔よりも読まれていない

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つまり、学生時代に無理やり本を読まされた。だから、読書を宿題することや試験勉強することと同義と捉えているのです。あのときの苦行だったという勉強の原体験が、ある意味トラウマになっているそうです。

「なぜ、そのトラウマを喚起してまで、読書しないといけないのか?」

そう言われてしまうと、僕にも納得できることはありました。読書好きには、本を読むことはエンタメ=娯楽です。でも、読書が嫌いな人からすれば、読書は娯楽と認識されていなかったのです。

理由その2 「時間がもったいないから」

読書という行為は、時間が取られます。1冊読むだけでも数時間はかかります。ちなみに、僕は速読否定派です。

「そんな時間をかける行為を、なぜしなくちゃいけないのかと。忙しくて本を読んでる場合じゃないですよ」

そういうAさんに「では、暇なときは何をしてるんですか?」と聞いたら「ネット動画を見るか、ゲームをしていますね」との答えが返ってきました。

読書好きの僕からすると、ネット動画を見たり、ゲームしたりすることのほうが、よほど時間がかかる気がするのですが……。

ただ、まあ、これもわからなくはない理由です。読書好きを公言している僕だって、なかなか分厚い本で、それも上下巻セットだったりすると、自分で「読みたいな」と思って買ったはずの本なのに、読み始めるのに気後れする場合があります。

実際に読み始めてしまえば、ぐんぐん進んでいって、その気後れも徐々に減っていくのですが、読む前にためらってしまう気持ちはわかります。

そもそも〈理由その1〉で書いたように、読書をつらいと思ってしまう人にとっては、なかなか越えられない壁なのかもしれません。

「つらいうえに、それが長時間かかるんでしょ? そんなことを、なぜ自分からしなければならないのか、ということですよ」

そう言われてしまえば、確かに返す言葉がありません。

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